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門倉貴史

門倉貴史

認証済み

エコノミスト/経済評論家

報告

見解初任給40万円は一見すると破格の厚遇に見えるが、月80時間の残業を前提としているのであれば、実態としては厚遇どころかむしろかなり劣悪な労働条件といえるだろう。  残業時間が月80時間であれば、月20日働くとした場合、1日あたりの残業時間は4時間になる。8時間労働に休憩1時間と残業4時間を加えると1日の拘束時間は13時間にも及ぶ計算だ。度を超えた残業を続けていれば健康にも悪影響が及んでくるだろう。  高い初任給が提示されていても、過労死が懸念されるレベルの長時間労働を前提とした求人に応募するのは新卒者にとってリスクが大きい。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 小菅将樹

    元労働基準監督官/アヴァンテ社労士事務所 代表

    解説固定残業代80時間分を含んだ固定給にすることだけで労働基準法に違反するというわけではないですが、固定…続きを読む

  • 佐々木亮

    弁護士・ブラック企業被害対策弁護団前代表

    解説このように固定残業代は「給料に下駄を履かせる」という機能があります。時間単価はたいして高くないのに、…続きを読む

コメンテータープロフィール

1971年神奈川県生まれ。95年慶応義塾大学経済学部卒業、同年銀行系シンクタンク入社。99年日本経済研究センター出向、00年シンガポールの東南アジア研究所出向。02年から05年まで生保系シンクタンク経済調査部主任エコノミストを経て、現在はBRICs経済研究所代表。同研究所の活動とあわせて、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」など各種メディアにも出演中。また、雑誌・WEBでの連載や各種の講演も多数行なっている。『図説BRICs経済』(日本経済新聞社)、『増税なしで財政再建するたった一つの方法』(角川書店)、『オトナの経済学』(PHP研究所)、『日本の「地下経済」最新白書』(SB新書)など著作多数。

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