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伊藤さゆり

伊藤さゆり

認証済み

ニッセイ基礎研究所 経済研究部 常務理事

報告

解説利下げ開始を決めた今回の会合に合わせて改定された経済見通しでは、24年、25年のインフレ率の見通しをそれぞれ2.5%、2.2%へと0.2%ポイントずつ引き上げました。 2%のインフレ目標への収束は従来想定していたよりも時間がかかる見通しに変更したことになります。 声明文には、「必要な限り十分に引き締め的な水準を維持する」、インフレ見通しとインフレの基調、金融政策の浸透度合いについて、データに基づいて、会合ごとに判断する方針を示しています。 利下げ開始をきっかけに連続利下げで速やかに水準を調整するのではなく、より緩やかなペースで適正水準を探る可能性が高いと見られます。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 渡辺浩志

    ソニーフィナンシャルグループ シニアエコノミスト

    解説ECBの利下げは規定路線でした。政策金利からインフレ率を差し引いた実質政策金利は5月時点で1.4%と…続きを読む

コメンテータープロフィール

伊藤さゆり

ニッセイ基礎研究所 経済研究部 常務理事

1987年早稲田大学政治経済学部卒。2005年同大学大学院商学研究科修士課程修了。日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)を経て、2001年ニッセイ基礎研究所入社。2023年より現職。早稲田大学商学学術院非常勤講師(2015年度~)、経団連21世紀政策研究所研究委員(2017年~)、グローバル・フォーラム「欧州政策パネル」メンバー(2019年〜)など兼務。近著に、『EUと新しい国際秩序』(日本評論社、共著)、『沈まぬユーロ』(文眞堂、共著)

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