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伊藤和子

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弁護士、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ副理事長

報告

報道が事実だとすれば、明確な国籍差別、民族差別であり、憲法14条に違反する違法・不適切な選抜方法であることは明らかだ。到底許されるものではなく、国際問題に発展するだろう。 韓国人受験生の面接試験を一律0点とし、全員不合格にするとは、近年発覚した医学部女性差別を凌駕する悪質な差別だ。全員不合格とする意図を明らかにせずに入試を受け付け、受験料だけ徴収していたとすれば、詐欺的ですらある。事実なら学園は受験料返還と不法行為の賠償責任を負うことになろう。 医学部入試の女性差別の際には、文科省はこれを重大と受け止め、緊急調査、訪問調査を調査を実施しているが、本件でも当然、速やかに調査を実施すべきだ。 憲法違反の差別を公然と行う学部、学園に私学助成として公費を拠出すべきではない。設置認可についても改めて問われるべきだ。 「総理のご意向」でこれ以上不適切な行いを許せば、この国のモラルは奈落の底に落ちる。

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コメンテータープロフィール

伊藤和子

弁護士、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ副理事長

1994年に弁護士登録。女性、子どもの権利、えん罪事件など、人権問題に関わって活動。米国留学後の2006年、国境を越えて世界の人権問題に取り組む日本発の国際人権NGO・ヒューマンライツ・ナウを立ち上げ、事務局長として国内外で現在進行形の人権侵害の解決を求めて活動中。同時に、弁護士として、女性をはじめ、権利の実現を求める市民の法的問題の解決のために日々活動している。ミモザの森法律事務所(東京)代表。

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