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伊藤条太

伊藤条太

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卓球コラムニスト

報告

世界卓球の女子シングルスで、日本選手が中国選手に勝ったのは、1995年の佐藤利香以来28年ぶりのことだ。団体戦の主力選手に対する勝利となると、1991年に星野美香(現・強化本部長)が陳子荷に、1989年に内山京子が高軍に勝った試合まで遡らなければならない。しかしいずれもメダルには手が届いていない。中国選手に勝って、なおかつメダルを獲得したとなると、1965年リュブリアナ大会の決勝で、深津尚子が後に世界一となる林慧卿を破って優勝したのが最後である(準々決勝で深津が鄭敏之、山中教子が梁麗珍というこれまた歴史的選手を破った)。歴史の狭霧に閉ざされたはるか彼方の「卓球ニッポン黄金時代」のことである。それ以来58年ぶりの、どんな言葉をもってしても足りない快挙である。同時に突きつけられるのは、追う立場という有利な条件でさえフルゲーム21-19という僅差での勝利しか許してくれない中国の底知れない強さだ。

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コメンテータープロフィール

1964年岩手県奥州市生まれ。中学1年から卓球を始め、高校時代に県ベスト8という微妙な戦績を残す。大学時代に卓球ネクラブームの逆風の中「これでもか」というほど卓球に打ち込む。東北大学工学部修士課程修了後、ソニー株式会社にて商品設計に従事するも、徐々に卓球への情熱が余り始め、なぜか卓球本の収集を始める。それがきっかけで2004年より専門誌『卓球王国』でコラムの執筆を開始。2018年からフリーとなり、地域の小中学生の卓球指導をしながら執筆活動に勤しむ。著書『ようこそ卓球地獄へ』『卓球語辞典』他。「ロックカフェ新宿ロフト」でのトークライブ配信中。チケットは下記「関連サイト」より。

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    補足世界選手権の女子団体で日本が中国から2点取ったのは、2004年ドーハ大会以来のことです。そのときは藤…続きを読む

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