今回のリクルートがまずかったのは、社内SNSで「サクラ」と使ったことです。 就活セミナーやイベントなどで、質問が出づらいのは、どの大学でも、どの企業でも、どの就職情報会社でも同じです。 付言すれば、高校・大学等で進路や就活・キャリア関連の講演をする私も同様です。 で、私が質問が出づらい中、どうしているかと言えば「他ではこういう質問が出ているけど」などと提示します。 この手法、私だけでなく同業者や企業・採用担当者や就職情報会社でも同様の話を聞いています。 やっている内容はリクルートの「サクラ」と同じ。それを私などは自らの口で「他では～」と提示。それをリクルートは、「サクラ」と呼称して、学生の振りをして質問してしまいました。 質問しやすい雰囲気づくりという点では間違っていません。ただ、「サクラ」と呼称した結果、言い訳できない騒動になってしまいました。
コメンテータープロフィール
１９７５年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て２００３年から現職。扱うテーマは大学を含む教育、ならびに就職・キャリアなど。 大学・就活などで何かあればメディア出演が急増しやすい。 就活・高校生進路などで大学・短大や高校での講演も多い。 ボランティアベースで就活生のエントリーシート添削も実施中。 主な著書に『改訂版 大学の学部図鑑』（ソフトバンククリエイティブ／累計7万部）など累計33冊・66万部。 2024年7月に『夢も金もない高校生が知ると得する進路ガイド』を刊行予定。
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