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石井徹

石井徹

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報告

見解HAPSは、空高く飛行する無人航空機を使った通信・観測システムです。HAPSの機体はいわばグライダーのような形状で、上空をゆったりと旋回飛行します。翼の上にソーラーパネルをぎっしり敷き詰めていて、発電したエネルギーを使って高度を上げることで、数十日間空に滞空し続けられます。 携帯基地局として使う場合は、地上の基地局の電波を広い範囲に中継できます。ドコモ・エアバス系のZephyrの場合はカバー範囲は約100km圏内としており、富山湾上空で飛ばせば能登半島全体がエリアになるイメージです。 ただし、技術的な課題があり、現時点では通年で飛行できるのは、日照時間が長い北緯35度以南に限られています。つまり北陸や北海道では、夏期を除けば1日中飛ばすことができません。ドコモが出資するエアバス系のAALTO社は、2030年頃までに技術を改良し、日本全域で通年飛行できるHAPSを開発する計画です。

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  • 島徹

    モバイル/IT/ガジェット系ライター

    解説HAPSは地上約20kmを、翼と太陽電池の電力で動作するプロペラで長期間飛行する無人グライダー型の通…続きを読む

コメンテータープロフィール

スマホを中心にモバイル・通信技術を幅広く取材するフリーランスライター。MaaSや自動運転技術の普及を背景に、交通分野への技術動向にも着目する。主な寄稿先はITmedia NEWS、DIAMOND SIGNAL、Engadget 日本版など。

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