飲み水として利用している地下水から高濃度のPFASが検出されている東京の多摩地域では、30日、住民団体が実施した血液検査の結果を発表しました。結果は、85%の住民の血中PFAS濃度が、米国またはドイツの専門機関がどうにか「安全」と評価するレベルを上回りました。安全レベルを上回った場合、早急にPFASへの曝露量を減らすと同時に、乳がんや腎臓がん、精巣がん、脂質異常症、潰瘍性大腸炎などの発症に注意する必要があると指摘しています。発表会見で取材に応じた住民の女性は、因果関係は不明ですが、脂質異常症の診断を受けていました。PFASはまた、低出生体重児との因果関係も指摘されており、実際、京都大学の調査では、沖縄の米軍基地周辺でPFASと低出生体重児との相関関係が確認されています。日本政府はようやく規制に動き出すようですが、すでに「too little, too late」の予感がしてなりません。
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コメンテータープロフィール
米コロンビア大学大学院(ジャーナリズムスクール)修士課程修了。日本経済新聞生活情報部記者、同ロサンゼルス支局長などを経て、独立。食の安全、環境問題、マイノリティー、米国の社会問題、働き方を中心に幅広く取材。著書に『アメリカ人はなぜ肥るのか』(日経プレミアシリーズ、韓国語版も出版)、『仕事ができる人はなぜワインにはまるのか』(幻冬舎新書)など。
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