補足レブラミドは血液腫瘍の治療に使う薬で、サリドマイド類似薬であり、催奇形性が確認されているため、服用にあたっては男性も女性も避妊を遵守するよう添付文書に記載されています。 今回は、服用していた男性が避妊をせずに性交渉をして相手の女性が妊娠した、とのことですが、避妊遵守の説明が十分でなかったのか、説明は十分に受けていたが男性が守らなかったのかは定かではありません。 催奇形性があるため避妊を、というのはもちろん重要なのですが、 妊娠を望んでいるわけでなければ、薬の服用にかかわらず、男女ともに避妊をする、というのは大事なことです。 催奇形性にかかわらず、望まない妊娠自体が女性にとってはライフプランに大きく影響します。 そして服用中は妊娠を避けるべき、もしくは妊活前に変更するべき薬はレブラミドのほかにもあるので、常用薬がある方は妊娠に影響しないかを確認しておくことをおすすめします。
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コメンテータープロフィール
京都大学医学部卒業、東京大学大学院にて医学博士号を取得、双子含む四児の母。産婦人科診療の傍ら、病気の予防や性教育、女性のヘルスケアなど生きていく上で必要な知識や正確な医療情報とリテラシー、育児情報などを、SNS、メディア、企業研修などを通して発信している。また、子宮頸がん予防やSRHRの推進など社会活動も行っている。 みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト 代表 / みんリプ!みんなで知ろうSRHR 共同代表/メディカルフェムテックコンソーシアム 副代表