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池田恵里

池田恵里

認証済み

フードジャーナリスト

報告

補足原料高騰のあおりから、とあるスーパーが100g198円から100g200円台にしたところ、たちまち売れなくなり、元の価格、198円にし、粗利確保は厳しいとのことです。とはいえスーパーは、唐揚げ以外にも商品(生鮮3品、弁当など)があり、顧客にとって、1か所で済ませることが可能です。その上、唐揚げは店舗内調理が大半で熱々の商品を提供できます。一方、個人店は唐揚げ1本勝負ということから、原料高騰において、スケールメリットは難しく、粗利確保は今の状況では難しいのです。しかもスーパーの多くは、各社、毎年、中には3か月おきに商品を改良しています。そのように考えると、自ずとスーパーに軍配が上がります。社会状況から見ても、高齢化が進み、行動範囲が狭くなってきており、唐揚げだけを購入すべく、単独店に行くには、よほどの商品力、値ごろな価格でないと難しいのではないでしょうか。

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    日本総合研究所 調査部長/チーフエコノミスト

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    株式会社nakaja lab 代表取締役/流通アナリスト

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コメンテータープロフィール

神戸女学院大学音楽学部ピアノ科卒、同研究科修了。その後、演奏活動,並びに神戸女学院大学講師として10年間指導。料理コンクールに多数、入選・特選し、それを機に31歳の時、社会人1年生として、フリーで料理界に入る。スタート当初は社会経験がなかったこと、素人だったこともあり、なかなか仕事に繋がらなかった。その後、ようやく大手惣菜チェーン、スーパー、ファミリーレストランなどの商品開発を手掛け、現在、食品業界で各社、顧問契約を交わしている。執筆は、中食・外食専門雑誌の連載など多数。業界を超え、あらゆる角度から、足での情報、現場を知ることに心がけている。フードサービス学会、商品開発・管理学会会員

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