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堀向健太

堀向健太

認証済み

医学博士。日本アレルギー学会指導医。日本小児科学会指導医。

報告

補足手足口病は、主に5歳未満の子どもが感染しやすいウイルス性の病気で、手足や口の中に水疱(水ぶくれ)ができることが特徴です。1957年にカナダで初めて報告され、最初の原因ウイルスは、『コクサッキーウイルスA16型』と特定されました。 しかし、最近では異なるウイルスによる症例も増えています。 1969年に『エンテロウイルス71型』が発見され、このウイルスは重症化しやすく、特に1997年のマレーシアでは多くの死者が出ました。 そして現在、日本で流行している手足口病は主に『コクサッキーウイルスA6型』が原因であり、従来のウイルスとは異なる症状を引き起こします。 コクサッキーウイルスA6型による手足口病は、手のひらや足の裏だけでなく、様々な場所に皮膚症状が広がりやすく、爪が剥がれることもあるのが特徴です。 多くは自然に改善しますが、『昔とは異なる症状を起こすことがある』に留意する必要性があるでしょう。

コメンテータープロフィール

堀向健太

医学博士。日本アレルギー学会指導医。日本小児科学会指導医。

小児科学会専門医・指導医。アレルギー学会専門医・指導医・代議員。1998年 鳥取大学医学部医学科卒業。鳥取大学医学部附属病院・関連病院での勤務を経て、2007年 国立成育医療センター(現国立成育医療研究センター)アレルギー科、2012年から現職。2014年、米国アレルギー臨床免疫学会雑誌に、世界初のアトピー性皮膚炎発症予防研究を発表。医学専門雑誌に年間10~20本寄稿しつつTwitter(フォロワー12万人)、Instagram(2.4万人)、音声メディアVoicy(5500人)などで情報発信。2020年6月Yahoo!ニュース 個人MVA受賞。※アイコンは青鹿ユウさん(@buruban)。

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