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堀向健太

堀向健太

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医学博士。日本アレルギー学会指導医。日本小児科学会指導医。

報告

見解果物アレルギーの原因は、キウイ、バナナ、リンゴ、モモの順に多く、ビワは比較的稀なケースになります。 そして果物アレルギーは、果物そのもののタンパク質に対してアレルギーとなる場合と、ある花粉に対してアレルギーを獲得した後に、それに近しいタンパク質を持つ果物にアレルギー症状を示す花粉食物アレルギー症候群(PFAS)があります。 ビワはハンノキ・シラカンバ花粉と関連したPFASを発症します。もしハンノキ・シラカンバ花粉と関連したPFASならば、リンゴ、モモ、イチゴ、ナシなどでも発症する可能性があり、給食に提供する果物の幅が狭まってしまいます。 全員が本当にPFASだったのかどうか、確認を要するかもしれません。一般的に、PFASの場合は生の果物で皮膚検査を行いますが、今回の場合、血液検査による『Gly m4特異的抗体価』が陽性になるかどうかも参考になるでしょう。

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コメンテータープロフィール

堀向健太

医学博士。日本アレルギー学会指導医。日本小児科学会指導医。

小児科学会専門医・指導医。アレルギー学会専門医・指導医・代議員。1998年 鳥取大学医学部医学科卒業。鳥取大学医学部附属病院・関連病院での勤務を経て、2007年 国立成育医療センター(現国立成育医療研究センター)アレルギー科、2012年から現職。2014年、米国アレルギー臨床免疫学会雑誌に、世界初のアトピー性皮膚炎発症予防研究を発表。医学専門雑誌に年間10~20本寄稿しつつTwitter(フォロワー12万人)、Instagram(2.4万人)、音声メディアVoicy(5500人)などで情報発信。2020年6月Yahoo!ニュース 個人MVA受賞。※アイコンは青鹿ユウさん(@buruban)。

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