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東野篤子

東野篤子

認証済み

筑波大学教授

報告

補足この事態を受け、チェコ政府は「ヴォイス・オブ・ヨーロッパ(VOE)」のサイトを閉鎖することを決定。現時点はアクセスすることが出来ません。また、今回の影響工作に関わったとされる親ロシアのウクライナ新興財閥および政治家のヴィクトル・メドヴェチュク氏に制裁を科すことも発表しました。 VOEは大変アクセス数も多いニュースサイトでしたが、これまでもロシアのプロパガンダを拡散している可能性があると指摘されていました。しかし今回明らかになったのは、VOEがプロパガンダを拡散していただけではなく、影響工作の一環として、欧州の政治家達に直接資金を配る役割を担っていたことです。私自身も、2024年の欧州の「選挙の年」にはロシアの政治介入が一層顕著になると指摘してきましたが、その介入の手口のごく一部が明るみに出たことになりました。欧州議会でも先日、ラトビア出身の議員がロシアの工作員として摘発されたばかりです。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 岡部芳彦

    神戸学院大学経済学部教授/ウクライナ研究会会長

    補足実を言えば、ロシアウクライナ戦争が始まるだいぶ前から存在した「ヨーロッパの声」ですが、米「ブライトバ…続きを読む

コメンテータープロフィール

ヨーロッパ統合論、ヨーロッパの国際関係、国際政治。EU・中国関係、EUのEastern Partnership(EaP)、EU・ロシア関係など、EUの対外政策を中心に研究。発信内容は個人の見解であり、所属先を代表するものではありません。

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