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東野篤子

東野篤子

認証済み

筑波大学教授

報告

補足日本語の記事で、ベロウソフ新国防大臣と中国との関係に触れているものは極めて少ないのでこの記事は貴重です。この記事では2023年の11月に開催された中国・ロシア投資協力政府間委員会に出席したことが書かれていますが、正確にはベロウソフ氏は第一副首相就任以来、この委員会のロシア側トップを務めています。つまり中国とは長年の深い関係がある人物です。しかも、今回のプーチン大統領の訪中にも同行していますし、同日夜予定されている少人数の晩餐会には、ショイグ、ラブロフ、ウシャコフらとともに参加する予定です。 経済専門家のベロウソフ氏の国防大臣就任は、長期化するロシアのウクライナ侵略を、経済面から一層強力に支えていくプーチン政権の意思の表れであることは随所で指摘してきましたが、ベロウソフ氏はこれを「中国との協力関係を頼りに」進めていくと考えられます。もちろん、ウクライナにとって全く良いニュースではありません。

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コメンテータープロフィール

ヨーロッパ統合論、ヨーロッパの国際関係、国際政治。EU・中国関係、EUのEastern Partnership(EaP)、EU・ロシア関係など、EUの対外政策を中心に研究。発信内容は個人の見解であり、所属先を代表するものではありません。

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