Yahoo!ニュース

縣秀彦

縣秀彦

認証済み

自然科学研究機構 国立天文台 准教授

報告

解説活発化する太陽活動。頻発するフレアによって地球磁気圏に侵入してくる太陽風。太陽活動極大期前後に高緯度地方に出掛けると、その活動の様子をオーロラとして目撃することができます。皆既日食や流星雨と並んで、多くの人たちを魅了するオーロラは、宇宙空間ではなく、地球大気内での発光現象です。 ここ数日、規模の大きなフレアが頻発したため、通常よりも低緯度の場所、すなわち北海道や能登、海外でもロンドンはじめ多くの地域から北の低空に出現した低緯度オーロラが目撃されています。 太陽フレアの発生などをいち早く観測し、広く情報提供する仕組みが「宇宙天気予報」です。例えば人工衛星の故障を防ぐために衛星の向きを変えるなどの対応をします。また地上の発電システムを停止させないよう送電量を減らすなどの防御措置も必要です。日本においては、東京都小金井市に本部のある情報通信研究機構 (NICT)が宇宙天気予報を担当しています。

こちらの記事は掲載が終了しています

参考になった132

コメンテータープロフィール

縣秀彦

自然科学研究機構 国立天文台 准教授

1961年長野県大町市八坂生まれ(現在、信濃大町観光大使)。NHK高校講座、ラジオ深夜便にレギュラー出演中。宙ツーリズム推進協議会代表。国立天文台で国際天文学連合・国際普及室業務をを担当。専門は天文教育(教育学博士)。「科学を文化に」、「世界を元気に」を合言葉に世界中を飛び回っている。

縣秀彦の最近のコメント

  • 縣秀彦

    自然科学研究機構 国立天文台 准教授

    解説太陽は直径が地球の109倍、質量は33万倍もの巨大な水素ガスのかたまりで、中心では核融合反応で膨大な…続きを読む

    こちらの記事は掲載が終了しています

  • 縣秀彦

    自然科学研究機構 国立天文台 准教授

    解説太陽活動が極大期を迎えようとしています。発達した太陽磁場の影響で黒点が多数発生し、太陽表面で蓄えられ…続きを読む

    こちらの記事は掲載が終了しています