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不破雷蔵

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グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  

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見解「年収の壁」に関して「高所得者ほど減税の恩恵が大きい」との言及がありましたが、これは先月末に政府試算として各報道で伝えられたパネル「年収の壁 引き上げの減税効果」にある数字をそのまま反すうしたものと思われます。そのパネルでは、基礎控除を75万円引き上げた場合 年収2300万円…38万円 年収500万円…13万円 年収210万円…9万円 とあり、金額では当然ながら高年収の方が多くの減税効果を得られます。 しかしこれを年収比で計算すると 2300万円…1.65% 500万円…2.60% 210万円…4.29% となり、低年収の方が年収比で受ける効果は大きいことになります。低年収の方がエンゲル係数が高くなる、年収に占める可処分所得の割合が低くなる傾向があることを併せ考えると、むしろ「年収が低い世帯ほど大きく恩恵を受ける」と見ることができます。 「恩恵」の定義を正しく成すべきでしょう。

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コメンテータープロフィール

不破雷蔵

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ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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