見解IMFや財務省公開の資料から確認すると、円換算の実質GDPはリーマンショックでの大幅下落以降は漸増(コロナ禍で一時落ちましたが)しているのを見るに、今件は多分に為替レートの動向が大きく影響していることがうかがえます。例えば資料内で最上位の11位をつけた2012年におけるGDPは49139ドル/人ですが、その時の名目GDPは497兆円、直近2023年では22位・33849ドル/人ですが、名目GDPは556兆円です。 一方で「一人あたりGDP」に関して他に要因があるとすれば、高齢者比率が挙げられます。原則的に非生産人口に区分される高齢者の比率が高いほど、GDPの対全人口比は下がります。総務省の「敬老の日」の公開資料によれば2024年時点で日本の高齢者比率は29.3%で世界第一位、イタリア24.6%、ドイツ23.2%、イギリス19.5%、米国17.9%などとなっています。
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