主役のはずのトニー・フィナウが61年ぶりに地元開催された大会に出なかったわけとは？
みんなのゴルフダイジェスト
見解PGAツアーでユタ州出身の代表的な選手といえば、今の時代はトニー・フィナウのはずですが、彼はすでにアリゾナ州へ引っ越しており、先週はユタ州で1963年以来のPGAツアー開催となったというのに、フィナウの姿はありませんでした。そのワケは「長男のジュニア大会のコーチとしてテキサスへ行かなければ」ということでしたが、米メディアの多くは、それは彼のグッドタイミングなエクスキューズと見ています。フィナウは故郷で、かつて経済的支援をしてくれたパトロンと、金銭の貸借を巡る訴訟に巻き込まれています。ユタの自宅にも取り立てを求める人々が来たりしたことで、フィナウはアリゾナへ引っ越したとのこと。フィナウがユタの地元のゴルフ関係者や篤志家に支えられてプロになった話は美談として報じられましたが、あの美談がどこかへ消えてしまわないよう、早期の解決を願っています。
コメンテータープロフィール
東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA（日本ゴルフトーナメント振興協会）理事。著書訳書多数。
