見解あまり注目されないでしょうが、2ページ目に登場する「アーカイブ」はキーワードですね。つまり、既存の他者のコンテンツの活用。 もちろんNetflixなど他の配信メディアもコンテンツは蓄積されますが、オリジナル作品は実際は初速がかなり勝負です。大きな製作費をかけ広告を大展開し、1話1話の話題性で勝負する。毎回、次に話題をつなぐことが至上命題なので、数年たって振り返ると強引な展開が目立つ、派手さばかりの作品も出て来ます。投資額が大きいため自転車操業にもなりやすい。 他方、評判の良い既存の映画・ドラマや、他で見られないライブコンテンツなどをコツコツ積み上げるU-NEXT型は、派手さはない分、堅実です。既存コンテンツは権利処理なども済んでおり、調達コストも読める。自社IPが増えないのは弱点ですが、「見たい作品を追って行ったらU-NEXTにたどり着いた」と言わせるアーカイブ型の配信モデル。注目ですね。
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コメンテータープロフィール
弁護士(日本及びニューヨーク)。骨董通り法律事務所 for the Arts 代表。日大芸術学部・神戸大学大学院・iU・CATで客員教授。専門はエンタテインメント・メディアの法律と契約、著作権法、肖像権・メタバースなど情報法。 内閣府知財本部・文化庁ほか委員。デジタルアーカイブ学会法制度部会長、JPASN常任理事、エンタメロイヤーズネットワーク理事。近著『18歳の著作権入門』(ちくま新書)、『エンタテインメント法実務』(弘文堂・編著)、『ロボット・AIと法』(有斐閣・共著)ほか。
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