補足金利上昇の背景にあるのは、日銀が短期金利を引き上げるとの予想です。また中長期的な予想インフレ率が高まっていることも重要です。債券市場参加者が予想する今後10年の平均物価上昇率は足元で1.5%程度まで高まっており、これが最近の金利上昇に大きく寄与しています。輸入物価の上昇は一時的かもしれませんが、企業の価格設定が積極化していることもあり、構造的なインフレが始まっているとの認識が広がりつつあります。
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コメンテータープロフィール
2005年 第一生命保険入社、2008年 みずほ証券出向、2010年 第一生命経済研究所出向を経て、内閣府経済財政分析担当へ出向。2年間経済財政白書の執筆、月例経済報告の作成を担当。2012年 第一生命経済研究所に帰任。その後、第一生命保険より転籍。早稲田大学大学院経営管理研究科修了(MBA、ファイナンス専修)。
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