見解記事にもあるように犯罪や事故の被害者、大切な人との別れを経験した人に良かれと思って「早く立ち直って」「前を向いて」などと声をかける人は多くいます。しかし喪に服し、感情を整理するのに必要な時間は人それぞれです。もちろん彼らが前を向き立ち上がろうとした時に支えられる距離にいてあげることは大切ですが、無理に立ち上がらせようとせず、信じて待ってあげることも大切です。 また高齢者の事故に関しては免許の返納が声高に叫ばれますが、認知機能が低下した患者さんは免許を返納しても、その事実を忘れ普通に運転してしまうことがあります。返納ももちろん大切ですがそれだけでは十分ではなく、車の鍵を見つからない場所で管理する、車自体を処分することなども必要となってくることは多くの人に知っておいてほしいことです。
コメンテータープロフィール
1991年7月8日生まれ。 秋田大学医学部卒業。 精神鑑定などの司法精神医学分野にも興味を持ち、現在は精神科病院勤務の傍ら医療刑務所の医師としても務める。
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