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安積明子

安積明子

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政治ジャーナリスト

報告

解説政治資金の不記載問題で処分が下される前に次期衆議院選不出馬宣言を行ったことで、二階俊博元幹事長は岸田文雄首相に大きな「貸し」を作ったといえるでしょう。二階氏の不記載額は3526万円と最多で、厳しい処分は避けられません。しかし二階氏を処分すれば、解散したとはいえ40名近くの二階派の反発は避けられず、9月の総裁選に影響することは必至です。 しかし事前に不出馬宣言すれば、党は二階氏にさらに重い処分を科すことはできず、岸田首相も二階氏の側近から恨みを買うこともありません。そして後継者問題も、二階氏の意向が通るでしょう。まさに「肉を切らせて骨を断つ」というやり方ですが、結果的に二階氏はより多くの恩恵を受けています。

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  • 中北浩爾

    政治学者/中央大学法学部教授

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  • 白鳥浩

    法政大学大学院教授/現代政治分析

    解説この二階氏の決断は、岸田首相の側にボールが回ったということを意味している。 これまで、「政治とカネ…続きを読む

コメンテータープロフィール

兵庫県出身。姫路西高校、慶應義塾大学経済学部卒。国会議員政策担当秘書資格試験に合格後、政策担当秘書として勤務。テレビやラジオに出演の他、「野党共闘(泣)。」「“小池”にはまって、さあ大変!ー希望の党の凋落と突然の代表辞任」(ワニブックスPLUS新書)を執筆。「記者会見」の現場で見た永田町の懲りない人々」(青林堂)に続き、「『新聞記者』という欺瞞ー『国民の代表』発言の意味をあらためて問う」(ワニブックス)が咢堂ブックオブイヤー大賞(メディア部門)を連続受賞。2021年に「新聞・テレビではわからない永田町のリアル」(青林堂)と「眞子内親王の危険な選択」(ビジネス社)を刊行。姫路ふるさと大使。

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