【一問一答】自民・二階俊博氏(85歳)会見で記者らと問答『政界引退か?年齢か?』という質問に… 「次期衆院選に不出馬」明らかに
自民党の元幹事長・二階俊博衆院議員は、25日午前10時半に記者会見を開き、「派閥の政治資金問題で政治不信を招いたことに改めておわびする」とし、「政治的責任を明らかにするとして、次期衆院選に出馬しない」と、きょう岸田文雄総裁に電話で伝えたと述べました。 【画像を見る】41年前、国政挑戦の日の二階俊博氏の姿とこれまで 地元・和歌山では絶大だという 二階俊博氏は、当選13回、現職の国会議員で最高齢の85歳。国政に初めて出馬したのは1983年で、生まれ故郷・御坊市がある旧和歌山2区からでした。高速道路の紀伊半島一周などを掲げ、これまで13回連続で当選。1999年には小渕第2次改造内閣で運輸大臣兼北海道開発庁長官として初入閣しました。 2016年からの安倍政権と菅政権では自民党幹事長に抜擢。歴代最長となる約5年にわたって党の最高実力者として強い影響力を発揮しました。
二階俊博氏「この際、自らの政治的責任を明らかにする」
25日午前、二階氏は記者会見で、40年前も振り返りながらこのように述べました。 (二階俊博衆院議員)皆さん、ごくろうさんでございます、このたび私が会長をおりました派閥の政治資金問題で、政治に不信を招く要因となったことに対し、改めて国民、これまでご支援くださった地元の皆さんに深くおわびをさせていただきます。 すでに派閥の元会計責任者とわたしの元秘書が刑事処分を受けていますが、すべて監督責任者であるわたし自身の責任にあることは当然のことであります。 この際、自らの政治的責任を明らかにすると、本日、岸田総裁に対し、次期衆院選に出馬しないことを伝えました。また後継候補については地元の皆さんのご判断にお任せしております。さきほど、県連にもこの旨、お伝えしたところであります。 私が県議であった時、地元の青年団の皆さんが「これから新潟に行く」と真剣な顔で訪ねてこられました、何しに行くんですか?と聞くと、「地元の道路の要望を、何十年も地元の国会議員に要望したが一歩も動かない、私たちの痛みをわかってくれるのは田中角栄先生しかいない」、とそうおっしゃっていました。 私は悔しい思いでした。地元にこういう思いをさせてはいけない、私が自ら国政に挑戦することを誓った日であります。 政治は一人の力ではできない 尊敬する田中角栄先生がおっしゃった最も深い印象的な言葉であります。ぜひ自民党が再び国民の期待に応える政党として再起することを願います。ありがとうございました。 ――その後の記者との問答では、隣に立つ側近の林幹雄衆院議員が回答する場面も目立ちました。