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安藤眞

安藤眞

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自動車ジャーナリスト(元開発者)

報告

補足かつては「高回転まで回して高出力を得るには、動弁系が軽くできるDOHCが有利」と言われていましたが、効率を求める時代になって燃焼解析が進むと「燃焼室形状は球形でセンタープラグがいい。それには4弁にしたほうがバランスは良いし、プラグの配置をカムシャフトが邪魔をしないDOHCのほうが設計しやすい」という理由から、DOHCが主流になりました。近年は吸排気弁の開閉時期をコントロールして回転域に応じてオーバーラップを変えられるし、ロングストローク&スモールボアでもバルブ面積が稼げ、燃費とパワーが両立できるといった理由からも、DOHC4弁が選ばれています。

コメンテータープロフィール

安藤眞

自動車ジャーナリスト(元開発者)

国内自動車メーカー設計部門に約5年間勤務した後、地域タブロイド新聞でジャーナリスト活動を開始。同時に自動車雑誌にも寄稿を始め、難しい技術を分かりやすく解説した記事が好評となる。環境技術には1990年代から取り組み、ディーゼルNOx法改正を審議した第151通常国会では参考人として意見陳述を行ったほか、ドイツ車メーカーの環境報告書日本語版の翻訳査読なども担当。道路行政に関しても、国会に質問主意書を提出するなど、積極的に関わっている。自動車技術会会員。

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