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阿部圭史

阿部圭史認証済み

認証済み

元WHO健康危機管理官/医師

報告

解説今国会における最重要法案の一つ。セキュリティー・クリアランスは、我が国の積年の政策課題でした。 諸外国の例で言えば、例えば米国国務省や商務省に勤務する友人たちは、入省願書を提出するにあたって、過去の自身の活動について詳細な情報を提出していました。国家プロジェクトに参画する可能性のあるコンサルや製造業の友人たちも同様です。そのような厳格な審査プロセスを経て、セキュリティー・クリアランスを得ることによって初めて、任務を担うことのできる資格を得ます。 官民問わず、国益をかけて働く方々には、それ相応のクリアランスが求められます(国会議員も同様です)。ようやく、世界標準の入口に立ったと言えるのではないでしょうか。今後、適切な制度の運用によって魂が吹き込まれ、我が国の安全保障体制が強化されることに期待です。

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コメンテータープロフィール

国際政治・危機管理アナリスト/医師。専門は国際政治・安全保障・危機管理・医療・公衆衛生。国立国際医療研究センターを経て、厚生労働省入省。ワクチン政策等の内政、国際機関や諸外国との外交、国際的に脅威となる感染症に対する危機管理に従事。また、WHO(世界保健機関)健康危機管理官として感染症危機管理政策、大量破壊兵器に対する公衆衛生危機管理政策、脆弱国家における人道危機対応に従事。著書に『感染症の国家戦略 日本の安全保障と危機管理』、『コロナ民間臨調報告書』(共著)。北海道大学医学部卒業。ジョージタウン大学外交大学院修士課程(国際政治・安全保障専攻)修了。

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