見解大谷翔平選手の通訳、水原氏のスピード感ある通訳を聞いてもとても参考になりますが、一言一句を訳す時間もないですし、逐次通訳で意図を伝える、意訳(原文の語句の一つ一つにこだわらず、全体の意味に重点をおいて訳す)が主流だと思います。それで、この山本選手の発言ですが、日本語で「もしかしたら」とおっしゃってはいますが、ifの話を持ち出しているところに、また全体的なニュアンスとして「probably(たぶん)」という意味合いが含まれているように聞こえます。よってもし私があの場で通訳をしていたとしても「probably」を使っていると思いますし、この方の通訳に私は違和感を感じませんでした。
コメンテータープロフィール
米国務省外国記者組織所属のジャーナリスト。雑誌、ラジオ、テレビ、オンラインメディアを通し、米最新事情やトレンドを「現地発」で届けている。日本の出版社で雑誌編集者、有名アーティストのインタビュアー、ガイドブック編集長を経て、2002年活動拠点をN.Y.に移す。N.Y.の出版社でシニアエディターとして街ネタ、トレンド、環境・社会問題を取材。日米で計13年半の正社員編集者・記者経験を経て、2014年アメリカで独立。著書「NYのクリエイティブ地区ブルックリンへ」イカロス出版。福岡県生まれ