Information2022.12.27

Yahoo!ニュースにおける自殺に関するトピックス掲載やプッシュ通知などの取り組みについて

いつもYahoo!ニュースをご利用いただき、誠にありがとうございます

新型コロナウイルス感染症の広がりとともに、国内の自殺者は一時増加に転じるなど、コロナ禍前に比べて多い状態となっています。自殺対策が問われるなか、報道のあり方を巡っても、さまざまな議論が起きています。Yahoo!ニュースでは、ユーザーのみなさまに安心してご利用いただけるよう、自殺に関するYahoo!ニュース トピックス(以下より「トピックス」)やプッシュ通知、記事掲載などの改善を続けており、その取り組みについてお知らせします。

トピックスやプッシュ通知での対応

トピックスは、編集部が公共性と社会的関心などを判断軸として、情報提供元であるコンテンツ・パートナーのみなさまから配信される記事などから選んで掲載しています。また、「Yahoo! JAPANアプリ」と「Yahoo!ニュースアプリ」では、号外ニュースをプッシュ通知で知らせる機能があり、国内外の重要なニュースを通知しています。著名人が死去したニュースについても、その公共性を踏まえ、プッシュ通知をすることがあります。(詳細は「Yahoo!ニュース 運営方針」をご覧ください)

一方、自殺に関する報道は、その扱い方次第で、「死にたい」という思いを抱えている人の自殺を誘発する可能性が世界保健機関(WHO)などにより指摘されており、ユーザーのみなさまに強い影響を与えることがあります。自殺手段の詳細や、短期集中的な記事掲載など報じ方によっては、ほかの自殺を誘発する可能性があるともされ、自殺報道に関する指針などを踏まえた対応が必要になっています。

これまで、トピックスプッシュ通知などでは、自殺の可能性がある訃報記事を掲載する際、WHOのメディア関係者に向けた自殺対策推進の手引きなどを参考にしながら十分配慮するとともに、相談窓口情報を表示するなどの対策を講じてきました。

そのうえで、著名人が死去した際、たとえ自殺であったとしても、「亡くなった」という訃報自体を適切に素早くユーザーのみなさまにお届けするにはどのようにするべきか、トピックスの掲載やプッシュ通知についても見直しを検討しました。

トピックスでは、「自殺」という点を強調しすぎない見出しや関連リンクとするほか、精神的ショックを受ける可能性があるユーザーのみなさまに配慮し、報道に対する向き合い方や、悩んでいる人向けのケア情報などに関する積極的な発信にも取り組んでいます。プッシュ通知については、自殺対策の専門家のほか、ジャーナリズム論やメディア法の専門家、弁護士などの有識者からご意見を伺いながら、議論を重ねました。その結果、ユーザーのみなさまに強い影響を与えるおそれがある時には、プッシュ通知する際、特設ページを使用してお届けすることにしました。

特設ページでは、亡くなったという事実や支援策・相談先の情報だけでなく、訃報への向き合い方や、訃報により精神的ダメージを受けた人がとるべき対処法、悩んでいる人向けのケア情報などのポイントをまとめて掲載します。

記事入稿ガイドラインで留意事項を提示

Yahoo!ニュースでは運営方針のほか、コンテンツ・パートナーのみなさまからの配信記事を対象とした記事入稿ガイドラインを定めています。自殺に関する記事については、WHOの手引きなどを参考にしながら、自殺や自傷行為を誘発、助長するおそれのある記事などは入稿しないよう、パートナーのみなさまにお願いしています。

配信記事は、Yahoo! JAPANトップページのトピックスの下にスクロールすると表示される「タイムラインに、多数並んでいます。著名人の自殺に関する報道があった場合は、自殺に関連するワードを含む記事ページ内に、自殺防止を目的とする特設ページへのリンク自動で案内されるようにしています。このようにテクノロジーも駆使しながら、ユーザーのみなさまに適切な情報をお届けするためのアプローチをしています。

自殺を踏みとどまるきっかけにつながるコンテンツ制作

また、Yahoo!ニュースでは、記事の掲載に関する改善だけでなく、自殺を踏みとどまるきっかけにつながるようなオリジナルコンテンツやパートナーのみなさまとの共同連携企画記事などを制作しています。

これらのコンテンツは、子どもや若者の自殺が増加する傾向があるとされる長期休暇明けのほか、自殺予防週間などに公開し、トピックスやYahoo! JAPANトップページ、SNSなどで情報を発信しています

※制作したコンテンツの例

Yahoo!ニュースは、今後も上記のような取り組みの継続や改善を重ね、ユーザーのみなさまにニュースを届けてまいります。

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