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Yahoo!ニュースのコメント欄で、学校に行きたくないと思ったことはあるかたずねたところ、コメント欄には、「自分が大嫌いになった」「行きたいのに行けず矛盾に苦しんでいる」などの体験談が寄せられた。

「休みたいに共感」などつらいなら学校へ行かなくてもよいという意見も多く、子どもに寄り添った考えが広がっているとわかった。

記事タイトル【みんなで考えよう】「学校に行きたくない」って考えるのはダメなこと?
の7月21~29日の2747件のコメントを使って作成

「学校には行かない」みんなの声

Yahoo!ニュースのコメント欄には、
学校に行かない選択をした「先輩」たちから、こんな声が届いてます。

高校の頃、実際に1ヶ月くらい不登校したことがある。親はなんとか登校させようとしたけど私は断固拒否した。
理由は担任教師にいじめに近い感じの扱いを受けたから。1ヶ月くらい不登校したら精神が回復して自然に登校できた。
ちなみに不登校しても復帰した後は普通に学校生活を送れたし担任教師からの攻撃も無くなって無事卒業できました。
学校には行ける時に行って、行きたくない時には行きませんでした。今は普通のサラリーマンで普通の家庭を持っています。
学校は先生の目の届かないところで色んな事があります。学校は、嫌な事に耐えて忍耐をつけるところではなく、人生の幅を広げるところ。行くかどうかも選択できる世の中にしていきましょう。
小中学校で不登校状態でした。
当時の自分は「学校に行きたくない」と「学校に行きたい」の両方が交互に頭の中を回転し続けるような複雑な感情で毎日を過ごしていました。
当事者は「学校に行けばプラスの面があるかもしれない」ということを理解していながらも、行けないという大きな矛盾に苦しんでいます。
高校2年のある日から全く学校に行けなくなりました。
罪悪感、劣等感で、自分や学校が大嫌いに。でも、世界は広い。居場所は学校だけではありません。一歩外に出て世界を見てみるといいと思います。ちなみに、今みんなに1年遅れて通信制高校卒業にむけて頑張っています。

学校に行きたくないのはなぜ?

私が学校へ行けなくなった理由。
この漫画は実際の学生の声を元にしたフィクションです。

01

「友達と、

うまくいかない。」

ずっと仲良くしてきた友達。急に嫌な行動を取り始めて...。無視、陰で悪口。何も悪いことをした覚えがないのに、なんで?

02

「勉強がつらい。」

小学校高学年ぐらいから宿題が増えてきて、学校に行くのがしんどくなった。でもいい成績を取らなきゃと、大好きな絵を描くのもやめて頑張ってきたけれど...。

03

「朝、

起きられない。」

朝、目が覚めると頭が痛くて気持ちが悪い。立つとめまいが...。大事なのはどんな薬を飲むかではなく、何が起きて朝がつらくなったのかだった。

「学校へ行きたくない」って考えたらダメ?

学校は行った方がいいと思う?思わない?

行かなくてもいい49%、どちらとも言えない33%、行った方がいい18%

Yahoo!ニュースのコメント欄の、7月29日時点のコメント2747件のうち、
別の趣旨での回答はカウントせず、上記の趣旨を含んだコメント1608件で作成。

「学校に行かなくてもいい」とのコメントが半数に迫る結果となった。
行かなくてもよいとの回答の中には「勉強をしっかりするのなら」というものが多かった。
学ぶことはどこでも、どのタイミングからでもできるという意見が多数見られた。
コロナ禍で、インターネットを使った学びも普及し始めていることへの言及も複数あった。
約2割となった「行った方がいい」とのコメントの中には、
行かないよりは行く方が、メリットが多いなどの意見があった。
「どちらとも言えない」のコメントの中では、
一番多かったのが「行きたくない理由による」というものだった。

学校へ行かないことは

国から認められているよ!

石井 志昂

Shiko Ishii

1982年東京都生まれ。中学2年生から不登校。同年、フリースクールへ入会。19歳から「不登校新聞」のスタッフ。2006年から同紙編集長を務める。これまで不登校の子どもや若者、親など300名以上に取材をしてきた。

え、でも子どもは学校へ行くって法律で決められているんですよね。
子どもが学校へ行きたいと言ったら、親は行かせなきゃいけない。でも、行きたくない子を無理やり行かせてよいなんていう法律はどこにもないよ。それに2016年に「教育機会確保法」という新しい法律ができたんだ。学校復帰を大前提としていたこれまでの不登校対策を変えたんだよ。子どもたちの「休養の必要性」が認められたし、学校以外の場で学ぶことの機会を確保していこうという方向になったんだ。
ええ、そうだったんですね! でも、先生は、「学校には絶対来い」って感じだったと思います。学校の対応はあんまり変わっていない気がするんですが…。
確かに、先生にはあまり知られていない現状はある。
ただ、国は現場を変えようと、2019年にはこれまでの学校復帰を前提とした通知を廃止して、新しい通知を出したんだ。
新しい通知では「学校復帰よりも社会的自立が目標」と明確にうたっているんだ。学校が苦しいときは行かないで、自分で勉強したとしても、大丈夫なんだよ。
もっと早く知りたかったです。家だったり、塾だったり、自分のペースややり方で勉強してもいいんですね。でも、受験とかどうなるんだろう。不利になってしまいますか。
内申点に関係なく受けられる高校もあるし、高校に行かなくても「高卒認定試験」を受ければ、大学も受験できる。
心配しすぎなくても色々な道があるよ。今、どうしても学校に行きたくないなら、将来を心配して我慢しすぎる必要はない。
受けられる学校があるんですね。取れる進路があることを知れて、少しだけラクになりました。

子どもが学校へ行かない。その時親は?先生は?

Yahoo!ニュースのコメント欄には、
学校に行くことに抵抗を感じている子どもと向き合った親や先生からの声も寄せられた。
どのように感じ、どう受け止めたのか。

教員をしています。「休みたい」に共感します。現状では、学校は毎日数時間を過ごすにはとても厳しい環境。「なんだかつらい」と感じる児童生徒が多いのは、その子が弱いのではなく、当然と考えます。ただでさえコロナ禍でもソーシャルディスタンスすら取れません。周りには絶えず声や音が聞こえ、人やものが溢れています。細かくスケジュールが決められ、黙っていろ、だけでなく、話し合いでは意見を言えと要求通りにできなければいけません。個に応じた教育ができないのが現状です。
今現在、中学3年の長男が不登校です。当初は無理矢理学校に連れて行ったりしていましたが、やはりダメで早退して帰宅。親の育て方が悪かったのかと反省もしましたし、周りの目も凄く気になりました。しかし、現在は市が運営する育成センターに通っています。午前中だけですが、登校扱いになります。無理矢理学校に行かなくても、いろんな道はあります。
我が家の長男は中1で1学期の半分は欠席。コロナの影響で行事などがいろいろ制限され、親以上に子どもも敏感になって、「マスクしてたら友達の感情もわからない」などと言い…。最初は「学校いきなさい!」って言っていたけど、無理して行く必要ないよって声掛けするようになったら、ちょっとずつ行けるように。今のコロナ禍を生きて青春を謳歌(おうか)できない子どもたちにどう寄り添えるか、親や学校への課題な気がする。
元教員です。配慮することがたくさんあっても自分のクラスの子は、どんな状況になっても可愛く、守ってあげたいと試行錯誤で1年間接しました。交換日記やドリルを見てあげたり、フリースクールにつなげたり。でも改善はせず、中学でも不登校。教員としても、親になって今思うことは、不登校児たちには昔よりたくさんの可能性がある。勉強はいくらでも後からできるし、まだ若いから、やり直しはいくらでもできる。

行きたくないのは自分だけ?

「学校に行きたくない」と思っている学生はどのぐらいいるのでしょうか。
現役中学生を対象に行われた調査から「約10人に1人が不登校傾向」であることがわかっています。

不登校・不登校傾向にある中学生は?

現役中学生 6450人に行った調査では ―

不登校(※1)

3.1%

不登校傾向(※2)

10.2%

不登校ではない

86.7%

「不登校傾向にある子どもの実態調査」(日本財団、2018年)を元に編集部で図表作成。

(※1)不登校=年間30日以上学校を休んだことがある/休んでいる

(※2)不登校傾向=学校欠席は30日未満だが、いずれかに該当した場合「不登校傾向」としている。1週間以上連続で学校を休んだことがある/休んでいる。学校の校門・保健室・校長室などには行くが、教室には行かない。教室で過ごすが、授業に参加する時間が少ない。教室で過ごすが、みんなと違うことをしがちであり、授業に参加する時間が少ない。教室で過ごし、みんなと同じことをしているが、心の中では学校に通いたくない、つらい、嫌だと感じている。

学校に行かなくなった / 行けなくなった理由は?

不登校状態にある小中学生 18万1272人に行った調査では ―

39.9%
15.1%
10.2%
9.1%
7.2%
5.4%
13.0%

「令和元年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」(2020年、文科省)を元に編集部で図表作成。理由は「主たるもの」にしぼっている。

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学校に行かない選択、どういうものがある?

ー 小・中学生の場合 ー

  • 自宅

    自宅で過ごす/学ぶ

    学校の指導内容と連動した通信教育もあります。

  • フリースクール

    フリースクールに通う

    不登校の小中高生が学び、友達と過ごす場のこと。入学資格はなく、異なる年齢の子どもが集まります。決まったカリキュラムはありません。

  • 教育支援センター

    教育支援センターに
    通う

    不登校の中学生などを対象者としてサポートするための施設です。

  • カレンダー

    日数を減らして
    学校に通う

どれか1つだけ選択するというよりも、多くの小中学生は「自宅」「フリースクール」「教育支援センター」「日数を減らして学校に通ってみる」をそれぞれの状況にあったやり方でとりいれています。たとえば週2日は自宅、週2日が教育支援センターやフリースクールに通う、もう1日は学校に通ってみるなどのやり方をしている子もいます。

ー 高校生の場合 ー

  • 通信制の高校

    通信制の高校に
    転校する

  • フリースクール

    フリースクールに通う

  • 塾

    塾に通う

  • カレンダー

    日数を減らして
    学校に通う

高校生の場合、通信教育で学習できる高校が増えています。不登校の生徒を受け入れている学校も多いので、自宅で勉強をすることもできます。また、高卒認定試験を受ける人も多いです。塾などに通う人や、フリースクールで同じ状況にいる子と過ごす人もいます。

石井志昴さん(不登校新聞編集長)より

自分が不登校したときは、人生終わったと思いました。

でも少しだけ時間がたつと、不登校で人生は終わんなかったんですよね。

学校に行きたくないって、命に関わること。

学校と肌が合わないと思ったら、生きる気力が失われる。自尊心も傷つけられる。

私はここには行きたくないって、勇気を出して周囲に伝えてほしいですし、

周りの人に言いたいのは、「学校に行きたくない」ということを言いやすい環境、

これをつくってほしいんですね。人生で、もっと大事にしていいことがあります。