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【猫漫画】急いでると忘れがちだけど、報告を怠ると勃発する猫説教。

藤緒ミルカエッセイ漫画家・イラストレーター

日々そんなに何かに追い立てられることもなく、ゆるんゆるんの生活をしている私ですが、たまに社会人として大人としてひいては人としてやっておかねばならぬ用事というのが発生する時がある。

しかも別に溜め込んでいる訳でもないのに、そういう「用事」は得てして重なるもので、一気に終わらせられると言えば聞こえはいいが、まぁ面倒なのだ。

人と暮らしていると例えば「ちょっとコンビニ行ってくるわぁ〜」とか。はたまた「銀行行って郵便局行って薬局寄って最後にスーパーも行ってくるから」などと自分の行き先を告げて出ていくことが多いと思うが、まぁ一人暮らしだとそれは不要。私も別に誰かに断ってから出ていかねばならん義理はないんだけど。

しかし意外に猫が相手でも、この「出かける時の告知」というやつは必要だったりする。

特にミルの場合は。

彼とは付き合いが長いせいか、私の語り(猫相手の独り言ともいうが)が多いせいか、思ったよりこちらの言ってることを理解している節がある。銀行や郵便局といった単語は分からないかもしれないが、簡単にでも「出かけてくるよ。お昼には帰ってくるよ。」と言っておくと一応聞いて納得したような顔をする。

猫は人間で言うところの3歳児くらいの知能があると聞く。我が娘はすでに20代なので3歳の頃どこまで分かってもらえたかな?というのは全然思い出せないが、とりあえずミル相手にこの程度の報告をしている。

とはいえ相手は猫なので、急いでいたり業務が嵩むと忘れるのだ。まぁ、言ってみたって分かってるかどうか怪しいしなぁ…という気持ちもないでもないから。

そうして勝手に出かけて勝手に帰ってくると、なぜか怒ってるミルに遭遇して「なぜ急にいなくなるんだ!」とぐだぐだと文句を言われる羽目に陥るのだ。心配したんだぞと言わんばかりの勢いではあるが、結局撫でまくって存分に甘えさせて事は落着する。

面倒なようだが、愛あればこその猫説教である。

エッセイ漫画家・イラストレーター

猫が大好きで3匹と暮らしている、猫溺愛妖怪です。毎日猫に適度に振り回されながら漫画を描いています。この愛すべきツンデレをアナタに伝えたい。

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