なぜ猫は『物の上に乗る』?愛猫の不思議な行動の理由5つとよく好まれる場所
猫が物の上に乗る行動は、猫の飼い主にとっては非常に馴染み深い光景ではないでしょうか。
この行動は一見すると、飼い主の集中を邪魔しているように思われますが、実際には猫なりの理由や心理が隠れているようです。
1.猫が物の上に乗る5つの理由
1‐1.飼い主の注目を集めたい
猫が物の上に乗る理由の一つが、「飼い主の注目を集めたい」というものです。
猫は賢く、「自分がどのようにすれば飼い主の注意を引けるか」を理解している猫もいます。
たとえば飼い主が新聞を読んでいると、猫はその新聞が飼い主の関心を引いていることを察知します。
そして自分に注目してほしい、または遊んでほしいという願望から、その新聞の上に乗るという行動を取るのです。
この行動は猫が単に邪魔をしたいわけではなく、飼い主とコミュニケーションをとりたい気持ちのあらわれ。
そのため猫が何かに乗ってきたときには、その行動を叱るのではなく、少しの間でも猫に注目し、愛情を伝えてあげましょう。
【ひとこと】わたしの愛猫は、子猫時代によく物の上に乗っていました。教科書の上、本の上、ゲーム機の上まで乗ってくるほど。
1‐2.質感が気に入っている
猫が物の上に乗る理由の一つに「質感が気に入っている」というものがあります。
猫は非常に感覚が鋭敏で、触り心地や質感にも好き嫌いがあるようです。
たとえば、滑らかな紙や布の感触が快適と感じると、そこをお気に入りの場所として好んだり。
とくに新聞紙はその質感が人気なだけでなく、猫が好きな「ガサガサ音」もでるので、それを楽しむ猫もいます。
1‐3.「涼」や「暖」を求めている
猫が物の上に乗る理由の一つに、「涼」や「暖」を求めているということが挙げられます。
たとえば冬場には暖かい場所を好むため、飼い主が使っているパソコンといった家電の上に乗ることで、暖かさを得ようとします。
逆に、夏場には冷たい場所や風通しの良い場所を好むため、冷たいテーブルやキッチンのシンクなどに乗ることで体温を下げようとするのです。
1‐4.縄張りを誇示している
猫が物の上に乗る行動には、縄張りを誇示するという理由もあります。
猫は自分の縄張りを持ち、それを守る習性がある動物。そのため物の上に乗ることは、自分の縄張りを示し、他の動物や猫からの侵入を防ぐという意味合いも持ちます。
特に自分の匂いを物に付けることで、その場所が「自分のものである」と認識させるのです。
新聞や本の上、または飼い主の上に乗って、自分の存在を示し、その物の支配権を誇示しているのです。
1‐5.お気に入りの場所だから
猫が物の上に乗る理由の一つに「お気に入りの場所だから」というものがあります。
猫は特定の場所に対して執着を示す動物で、自分にとって心地よい、または安全と感じる場所を見つけると、その場所を確保しようとします。
たとえば高い場所・暖かい(涼しい)場所・柔らかい質感のもの・いいにおいがする場所などは、猫が気に入りやすい場所です。
猫はこれらの物や場所を「自分のもの」とし、その上でリラックスしたり休息をとったりするのを好みます。
2.猫が乗りがちな場所5選
2‐1.カーテンレール
カーテンレールは、猫に好まれがちな場所のひとつです。
カーテンレールは高い位置にあり、猫にとっては絶好の「見張り台」として機能しているのかもしれません。
高い場所で周囲の状況を一望しながら、自分の縄張りを見守っているのです。
2‐2.新聞や本
猫が乗りがちなものの一つに「新聞や本」があります。
これらのアイテムはよく飼い主が手にしていることが多いため、猫は飼い主の注意を引きたいという心理から、それらの上に乗るのでしょう。
またその質感や音が気に入って、居座ることもあるようです。
2‐3.パソコン
猫がパソコンの上に乗るのには、いくつかの理由があります。
まずパソコンの表面は温かくなるので、猫にとって快適な場所となりがちということ。
とくにパソコンは長時間使用すると熱を持つため、猫がその暖かさを求めて上に乗るのです。
またパソコンは飼い主がよく使うため、飼い主の注意を引くための戦略として、その上に乗ることがあります。
2‐4.人間
猫が飼い主の上に乗るのも、いくつか理由があるようです。
ひとつは飼い主の膝や胸の上に乗ることで、リラックスし、安心感を得るため。大好きな飼い主に対して、甘えたい気持ちが募っているのでしょう。
もうひとつは人間の上に乗って、温かさを求めるためです。
人間の体温は猫にとって非常に心地よく、特に寒い季節や寒い環境では、暖を取るために飼い主の上に乗ることが多くなります。
3.まとめ
猫が物の上に乗る理由には、飼い主の注意を引きたいという気持ちや、暖かさを求め、そして自分の居場所を確保したいといった心理が関係しています。
邪魔をしていると思われがちなこの行動ですが、猫にとってはさまざまな気持ちを表現しているものなのですね。