平均は2万47円…小学生の最新お年玉実情をさぐる
毎年この時期になると子供達が皮算用を始め、大人達がそろばん勘定で頭をかかえるのがお年玉について。世間一般として子供達はどれぐらいの額のお年玉をもらっているのだろうか。学研教育総合研究所が発表している「小学生の日常生活・学習に関する調査」(※)の結果から、小学生に関する最新のお年玉実情を確認する
次に示すのは2022年の正月において、小学生がもらったお年玉の総額に関する実情。対象となる小学生がもらった額全体の平均額で、しかももらっていない人も合わせての計算となるので、具体的にこの属性の子供が一人の大人からどれぐらいの金額をもらっているかまでは分からない。
小学生全体のお年玉の平均総額は2万47円。男子より女子の方が1730円多いのは、たまたまの偶然なのか、それとも女子の方がお年玉の金額決定の際にプラスとなる要素があるのだろうか。
学年別では一部イレギュラーがあるものの、おおよそ学年が上となるに連れて金額も上がる傾向がある。小学1年生では1万5706円だが、小学6年生となると2万2332円となり、6626円ほどの違いが生じる。お年玉を渡す側も、子供の年齢に合わせて金額を上乗せするという配慮があるものと思われる。
一方、お年玉が一切なかった小学生も少なくない。
全体では10.3%と1割強がお年玉をもらっていない。男女別では男子の方が多く、学年別では一部イレギュラーが生じているがおおよそ低学年ほど多い傾向がある。「お年玉が無い」についての具体的説明は白書では語られていないが、金銭以外の物品でもらった、親族などからのお年玉は直接保護者の手元に渡って管理されるために本人はもらったとの認識が無い、もらえなかった・もらう機会が無かったなど、多様な可能性が考えられる。
特に最後のもらえなかった・もらう機会が無かったについては、新型コロナウイルスの流行で他人との接触機会が極力避けられている実情をかんがみれば、十分ありうる話ではある。白書でもこの可能性について「新型コロナウイルス感染症の拡大が続いていた時期だったため、年末年始の外出控えや保護者・親族の経済事情の変化などが、2021年と同様にお年玉の金額に影響した可能性も考えられる」と説明している。新型コロナウイルスは子供のお年玉にも少なからぬ影響を与えているようではある。
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※小学生の日常生活・学習に関する調査
直近分となる2022年分は2022年9月2日から6日にかけて小学生の子供を持つ保護者の中から抽出した人を対象に、保護者付き添いのもとで小学生自身が回答するように依頼したもの。小学1~6年生各学年で男子100人と女子100人ずつとその保護者(計1200組)の回答が集まったところで調査を終了している。調査協力はクロス・マーケティング。
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