夏の人気花火大会、開催情報続々発表！今から進めておきたい準備とは？花火大会別注意点も【2024年版】
２月に入り、夏の人気花火大会開催の情報が続々と入ってきています。「まだ半年あるじゃん」なんて余裕で構えていたら、この夏の花火を楽しむのは難しいかもしれません。実は、花火好きたちは、行きたい花火大会の観覧準備を着々と始めているのです。花火大会によっては、もう出遅れているくらい。かくいう私も、現時点でこの夏行く予定の花火大会の宿はすべて押さえています。
なんとなくふんわりと「今年は見に行こうかな？」と思っていたあなた！ ぜひ今すぐこの記事に目を通して、具体的にイメージを固めていってくださいね！
最大のポイントは宿泊施設
地方の大型花火大会の場合、遠方から泊まりで見に行く人も多いです。ツアーもたくさん組まれるため、近隣地域の宿は早くから軒並み満室となります。たとえ予約できても高額、最安の時は1人5000円程度で泊まれる宿も、20000円や30000円、50000円といった超高価格となることも。
車で行く方は少し離れたエリアの宿を押さえることもできますが、JRなどを利用する場合、宿泊エリアが駅周辺に限られるため、その地域は高騰します。
少しでも安く押さえたいと思ったら、できるだけ早く、多少なりとも安価なエリアを押さえるしかありません。正直なところ、特に人気の高い花火大会周辺は、半年前の時点でもすでに押さえにくくなっている地域が多いのです。
とはいえ、まだ予約受付を開始していない宿もありますし、キャンセルが出ることもあるので、まめに情報をチェックするのがポイントです。周辺に会員が優先予約できるようなホテルがあれば、とりあえず会員になっておくのも一つの手です。
また、OTA（Yahoo!トラベルのような、ネット予約できるオンライン・トラベル・エージェント）で一見予約不可になっていても、宿によっては、この日は電話予約のみとか、抽選や会員優先など特別体制をとっているところもあります。泊まりたい宿があれば公式HPで確認、または個別に問い合わせるなどしてみましょう。
OTAを介した予約を受け付けていない、民宿など小規模な宿は、意外に予約できたと聞くこともあります。いい場所に宿を見つけたら、とりあえず確認を。
チケット情報は早めにチェック
花火大会のチケットは、開催２か月前頃からの発売であることが多いのですが、早いところは３か月、4か月前に販売が開始されます。そろそろ花火大会の季節だな、と思う頃にはもう売り切れていることも。
また、花火大会によりチケットの種類は多彩、販売方法も抽選や先着、オンライン販売のみやコンビニ販売・窓口販売もありとさまざまなので、販売が始まってから検討していては取り逃がすことも少なくありません。
チケット情報の詳細は発売直前でないと公表されないケースもありますが、前年とあまり変わらない種類や販売方法であることが多いので、前年の販売状況を参考に、あらかじめ購入したい券種に目星をつけ、購入方法をチェックしておきましょう。ただし年によって大きく変わることもあるので、当年の情報チェックもぬかりなく！
遠方なら飛行機のセール情報も重要
例えば首都圏から東北ならJRで行く人が多いと思いますが、LCCや、大手キャリアでもセールを利用できれば、飛行機の方が安く済むケースがあります。最近はANAやJALも定期的にセールをやっているので、早めに旅程を決めていれば、意外に安く飛行機がとれることもあります。
ただし飛行機の運航はJRに比べて不安定で、もし何らかの事情で遅延や運航中止になった場合、花火大会に間に合う代替手段が取れない可能性も。
一方、せっかく格安航空券がとれたのに、花火大会の観覧チケットがとれないこともあります。飛行機の場合、安いチケットは変更不可で、かつ早くからキャンセル料がかかってきます。これらのことも考慮しておくことが大切です。
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ここからは、2024年の開催予定が出ている花火大会について、主に宿泊施設とチケット購入についての注意点を記載します。
開催情報は記事執筆時点のものです。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
■長岡まつり大花火大会（長岡花火）
開催日程：2024年8月2日（金）・3日（土）
開催場所：新潟県長岡市 信濃川河川敷
日本三大花火にも数えられる人気の花火大会。日本有数の大玉・三尺玉、平原綾香さんの『ジュピター』にのせて上がる「復興祈願花火フェニックス」、２つの橋から流れ落ちるナイアガラなど見どころ満載！
●宿泊施設
毎年曜日にかかわりなく８月2日・3日に開催されるため、この２日間は、会場近くや長岡駅周辺の宿は確保困難です。ねらい目は移動しやすさも考えて、燕三条駅周辺、または新潟駅、越後湯沢駅周辺。こちらもとりやすいとは言えないのですが、長岡駅周辺よりはキャンセルが拾いやすいと思います。
●有料観覧席チケット
2024年は4月10日（水）～４月30日（火）まで、長岡市民先行販売の抽選受付。
一般販売は５月下旬から、抽選申込の受付が開始される予定です。まだ具体的な日程が公表されていないので、５月頃には情報に注目しておきましょう。
例年の傾向として、会場中央付近のマス席やテーブル席、ベンチ席、イス席、カメラマン席などは競争率が高い印象です。比較的取りやすいのは南北のエリア席。端の席なので一部の花火は見えにくいこともありますが、その分価格も安めです。なお、2022・2023年は公式リセールが実施され、リセールでチケットがとれたという声も多く聞かれました。私自身も2022年はリセールで席を確保できました。座席にこだわらなければ、チケットそのものはなんとか確保できていたように思います。
■全国花火競技大会（大曲の花火）
開催日程：2024年8月31日（土）
開催場所：秋田県大仙市 雄物川河畔「大曲の花火」公園
日本三大花火の１つに数えられ、花火業界最高峰の栄誉・内閣総理大臣賞が授与される花火大会。各煙火店渾身の作品が見られるだけでなく、大会提供など全国屈指の豪華なスターマインも魅力。
●宿泊施設
会場付近（大曲駅近く）にはもともと宿泊施設が少なく、確保は難しいです。角館や横手周辺も大規模施設が少ないこともあり予約困難。秋田駅周辺も軒並み満室になるのですが、他に比べホテルが多いこともあり、ちょこちょこキャンセルが拾えることがあります。ちょっと距離がありますが、新幹線1本でいける岩手県の盛岡駅周辺は比較的押さえやすいです。
●有料観覧席チケット
１次販売は2024年６月10日（月）10:00～６月20日（木）23:59まで、インターネットによる先着順販売です。
昨年の動向をみていると、プラチナペア席やテーブル席、比較的安価なレジャーシート席などが早めに完売していて、ペア席（ベンチ）やイス席、カメラマン席A（上段）は開催日近くまで購入可能でした。ただ、レイアウトや席数が変わることもあります。公式サイトにはすでに価格が表示されており、観覧席配置図や観覧席イメージも閲覧できるようになっているので、あらかじめ購入したい席に目星をつけておき、発売後早めに購入することをお勧めします。
■なにわ淀川花火大会
開催日程：2024年8月3日（土）
開催場所：大阪府大阪市 淀川河川敷
大阪の中心部で開催され、関西有数の規模と人気を誇る花火大会。約1時間の間に音楽とシンクロした密度の濃い花火が打ち上げられます。
●宿泊施設
大都市中心部で開催されるだけに、宿泊施設にそれほど困らない数少ない大規模花火大会です。帰路は梅田までたどり着ければ、そこから先はどこに向かうにもたくさんの路線があります。なので梅田周辺だけでなく、なんば・心斎橋周辺などかなり広いエリアが宿泊圏内となり、価格や好みでホテルを選べると思います。ただし会場周辺は大混雑、帰りは駅にもなかなか入れないような状態になるので、ホテルに着くまでにそれなりに時間はかかります。数十分歩いてでも電車に乗らないで到着できる宿を選ぶのも１つの手です。
●有料観覧席チケット
※2024年については未公表※
無料エリアは大混雑ですが、有料席もかなり競争率が高いです。2023年は６月1日に公式販売サイト・チケットセンターでの販売が開始され、ほかにイープラスやローソンチケット、チケットぴあでの取り扱いの席もありました。こちらの花火大会は券種も販売方法も種類が多いので、早めに情報を把握して狙いを定めておかないと、いざ購入する際に慌てることになりそうです。
■諏訪湖祭湖上花火大会
開催日程：2024年8月15日（木）
開催場所：長野県諏訪市 諏訪湖畔
諏訪湖上に花火が上がる、全国屈指の人気花火大会。音楽とシンクロした花火や煙火店10社による競技花火、水上に半円に開く花火と、バラエティーに富んだ花火が楽しめます！
●宿泊施設
曜日にかかわらず８月15日に固定開催されている花火大会。やはり周辺の宿は軒並み宿泊困難なのですが、他地域と若干状況が異なります。もともと観光地で温泉もあり、周辺に宿泊施設は多いのですが、この日は１部屋十数万～数十万など、非常に高額になります。なかには部屋から花火を見られり、観覧席を用意したりするお宿もあり、駐車場や周辺道路、JRも大混雑するなか優雅に花火を楽しめるわけですから、この価格が高いかどうかは個人の価値観によりますが、普通に「花火を見に行く」感覚では手が出しにくい価格であることも確か。
塩尻や岡谷も予約はとりづらいので、JRで約40分の松本駅周辺がねらい目です。とはいえ帰りのJRは激混み、駅も大混雑になるので、首都圏からならバスツアーの利用がリーズナブルでスムーズです。
●有料観覧席チケット
※2024年については未公表※
2023年は先行して諏訪市民枠の販売があり、７月初めに一般販売が始まりました。チケットぴあにての抽選販売で、なかなか狭き門だったと思われます。７月下旬に追加の先着販売が行われていましたが、これが今年も行われるかはわかりません。また、2023年はふるさと寄附にペア席の返礼品が出ていました。先着にて数量限定だったので、確実にチケットを確保したい方はこちらも要チェックです。
2024年については４月以降に公式サイトの開催内容を更新予定とあるので、４月に入ったら公式サイトをチェックしてみてください。
■全国花火名人選抜競技大会 ふくろい遠州の花火
開催日程：2024年7月27日（土）
開催場所：静岡県袋井市 原野谷川親水公園
東海地方屈指の大規模花火大会。全国の煙火店が集う競技大会や地元静岡や愛知の煙火店を中心に打ち上げられるスターマインなど盛りだくさん。富士山型の美しいナイアガラは必見！
●宿泊施設
会場から徒歩圏内の宿（袋井駅周辺・愛野駅周辺含む）はそれほど多くないので、確保は難しいかもしれません。ただ、袋井駅から２駅の磐田駅、愛野駅から１駅の掛川駅周辺は比較的宿も多く、記事執筆時点でも予約は可能でした。
●有料観覧席チケット
※2024年については未公表※
2023年は6月中旬に販売が開始されました。チケットぴあ・楽天チケットなどのオンライン販売、コンビニ端末で販売されたほか、袋井商工会議所商業部会の店舗で取り扱っているところもありました。チケット販売経路は多く、また先着販売だったので、発売当日に動ける人は確保しやすかったと思います。こちらも５月頃には販売情報に注意しておきましょう。
■ぎふ長良川花火大会
開催日程：2024年８月10日（土）
開催場所：岐阜県岐阜市 長良川河畔
2019年までの2つの花火大会を統合して開催されるようになった花火大会。約1時間と短めながら、テンポのいい音楽つきのスターマインで魅せる構成。
●宿泊施設
会場近くには長良川温泉があり、ここに泊まれれば会場まではすぐ近く。ただし、予約を開始しているところはほぼ満室。まだ８月分の受付を開始していないところもあるので、チェックしてみてください。ただし、お値段はかなり通常より高くなるものと思われます。会場まで少し距離がありますが（徒歩だと１時間程度）、岐阜駅周辺にはたくさんの宿があり、OTAでざっくり調べた感じでは記事執筆時点で予約可能な宿がたくさんありした。
●有料観覧席
※2024年については未公表※
2023年は4月下旬に市民先行の抽選販売が開始され、６月中旬に一般販売（先着）がチケットぴあにて開始されました。指定席のパイプ椅子席、自由席の階段席・三脚持込可能席・段ボールイス席のエリア内自由席などが発売されましたが、指定席・階段席・三脚持込可能席は即日完売していました（後日いくらか戻りがあった様子）。まだ「ぎふ長良川花火大会」としての開催は2024年で2回目なので、いろいろ変更があるかもしれません。４月頃から情報に注意しておきましょう。
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いかがでしょうか？
まだまだ花火を見に行くイメージはわかないかもしれませんが、もしも見に行きたい花火大会があるなら、今のうちから去年の情報を確認しておくだけでも、大体の予算の目安が付きますし、いざ予約やチケット購入の際にもスムーズさが違います。
自分で手配するのが厳しい場合はツアーにしようかな…というような選択肢も見えてきます。
できるだけ希望の場所で、予算内で、最高の花火体験をするために、早めに計画と準備を始めてくださいね！
