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#現代アート好き 必見。10人の作家が紡ぐ「線のしぐさ」【東京都渋谷公園通りギャラリー】

Luna Subitowriter editor(東京都渋谷区)

「東京都公園通りギャラリー」で開催中(2022年4/23~ 6/26)の展覧会「線のしぐさ」。毎回、奥深い企画展を展開しているギャラリーならではのキュレーションが、今回も微に入り細に入り冴えわたっていました。

線による繋がり、線による縛り、線による分断、線によって紡がれる形――そんなさまざまな「線」にスポットを当てた、10人の作家の作品が展示されています。

会場には アメリカの障害のある人々の創作活動を牽引しているクリエイティブ・グロウス・アート・センターの作家が 日本の作家とともに紹介されています
会場には アメリカの障害のある人々の創作活動を牽引しているクリエイティブ・グロウス・アート・センターの作家が 日本の作家とともに紹介されています

こちらはカリフォルニア生まれのト ニー・ペデモンテさんの作品。木材や廃品を組み合わせた骨組みに、糸や毛糸をこれでもかとグルグル巻きにした立体に漂う、何かをぎゅっと秘めているような緊張感と、何かを封印することで護られる安息感。観る人によって、いろいろなもののメタファーに感じるのではないかと。

↓これは沖縄県生まれの東恩納侑(ひがしおんな たすく)さんの作品。針金でかたちづくられた乗り物たちには、気ままな落書きが立体になったような楽しさが。

アングルによって全く異なって見えます。

↓これはカリフォルニア生まれの作家ダン・ミラーさんの作品。アルファベットや数字で構成されたドローイングなのですが、記号の沼からスッと解放された美しさを感じました。

↓こちらは齋藤裕一さんのドローイングコーナー。どれも作家さんの好きなテレビ番組がモチーフになっているようです。

例えばこれは、「ドラえもん」がモチーフ。よく見ると「も」という字がいっぱい。。。

こちらも、ドラえもん。同じドラえもんでも いろいろあるようです。

で、こちらの題材は「はみだし刑事」!
よく見ると「はみ」とか「でか」という文字が。。。

で、こちらのカラフルなドローイングの題材は「歌謡ショー」。バラエティー豊かな歌手たちが共演している感じなのかもしれません。。

んで、こちらの題材は「浦和レッズ」!
そういわれると、もう浦和レッズにしか見えないかも?!


こちらは愛知県生まれの西村一成さんのドローイング。
作家の愛する音楽に触発されて描かれているそう。

こちらはカリフォルニア生まれの故ドワイト・マッキントッシュさんのドローイング。濃密な描線の重なりに、作者の複層的な想念がオーバーラップします。

第二会場には故ジュディス・スコットさんの作品が展示されていました。毛糸や端切れを執拗に巻きつけた繭玉のような立体作品の数々に、ちょっと後ずさりしてしまうような気迫がズーンと籠っていて気おされました。

決して派手さはないけれど、現代アート好きの方は必見の展覧会。関連イベントも要チェックです↓

アーティストトーク
開催日:2022年5月28日 (土) 14時~、6月18日 (土)14時~
※定員:各回10名程度(先着順、事前申込不要 参加無料 )
●じっくり座って、「おとな」の鑑賞会
開催日:2022年6月6日 (月)15:30~17:00
※月曜日のため休館日ですがイベント参加者のみ入場OK 参加無料

*****
東京都公園通りギャラリー
「線のしぐさ」
会期 2022年4月23日~6月26日
住所 東京都渋谷区神南1-19-8 渋谷区立勤労福祉会館 1F
TEL  03-5422-3151
開館時間 : 11時〜19時  無料
休館日 : 月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)、年末年始
※展示替え期間中は、交流スペースのみ開館

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writer editor(東京都渋谷区)

奥渋在住20余年。旅、アート、インテリア、ウエルネス、映画、猫など多様なメディアに携わる文筆家。

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