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【サウナ旅:千葉県 古民家たなか】120度の極熱サウナに水風呂代わりの天然水のプールが最高すぎた

まこたろサウナと水風呂を求めて旅をしています

2022年内に訪れたサウナは、ホテルや旅館なども含めると全国128施設でした。その中でも強烈な印象を残してくれたのが、ここ「古民家たなか」です。

いまから約100年前に建てられた旧邸を現代風にリノベーションしたこの宿は、1日1組限定の完全貸切タイプのバケーションレンタルになります。

1,000坪の敷地内には、120度のサウナや天然水のプール、BBQエリア、露天風呂、野球もできそうなくらい広大な芝生スペース、焚き火・キャンプファイヤーができるスポットなどなど、なにを推したらいいのか迷ってしまうくらい魅力が渋滞しています。

僕の頭の片隅に「あぁ……また行きたい……」と常に存在しているのが、古民家たなかなのです。

120度の薪サウナと、頭からドボン! できる水風呂代わりの天然水プール

挙げたらキリがないこちらの宿の素晴らしいポイントですが、サウナ愛好家としてはやはり一番に推したいのはサウナとプールの極上っぷりです。

敷地の一角に設置されたテントサウナは、3層式テントサウナのMORZH MAX。高さは2m、奥行きは3mという、テントと呼ぶにはあまりにも大きなこのサウナ室には、なんと薪ストーブが2基搭載されています。両方のストーブに薪を焚べてマックスまで火力を高めると、約120度まで室温が上がるという灼熱仕様なのです。

メーカーのHPによると、最大12名入れるという巨大なテントサウナ
メーカーのHPによると、最大12名入れるという巨大なテントサウナ

直近で伺ったのは2023年の1月上旬で、この日は10年ぶりの大寒波という天候でした。明け方の氷点下近い極寒の環境でも、テントサウナの中は「うぅ……ちょっとこれ以上無理かもしれない」と声が漏れるほどの熱々っぷりです。

「あまりにも熱いのはちょっと……」という場合は、ストーブに焚べる薪の本数を減らしたり、焚べる間隔を長くするなどすると80度~90度くらいに抑えることも出来ますのでご安心ください。

テントサウナの目の前には、天然水のプールが構えている
テントサウナの目の前には、天然水のプールが構えている

お気に入りのアロマを垂らした水でセルフロウリュしながら限界まで堪えたら、お待ちかねの水風呂(プール)が待っています。

テントサウナから徒歩3歩という最高の導線に構えるプールですが、一番深いところで120cmもあり、気をつけながらであれば頭からドボンもいけます。チラーなどはないものの、地下から汲んだ天然水ため通年を通して一定の水温が保たれています。

画像だとプールの水深は浅そうに見えてしまいますが、一番深いところで120cmもあります
画像だとプールの水深は浅そうに見えてしまいますが、一番深いところで120cmもあります

一部を除いて、ほとんどの施設では頭まで水風呂に潜ることは禁止されています。しかしここでは潜水どころか、ジャバジャバと泳いでも誰にも怒られませんし、迷惑がかかりません。テントサウナ横にあるシャワーで汗を流したら、プールに飛び込んで熱々になった身体をキュッと〆ましょう。

なおプールの向こう岸には巨大なガスストーブを備えたBBQスペースが控えているので、木製のベンチにだらしなく大の字になって休憩したり、氷を敷き詰めたクーラーボックスから飲み物を取り出して飲んだりなどもできます。

もし身体が冷えすぎてしまったら、焚き火エリアに移動して炎であたたまるのも一興。小さな焚き火はこれまで経験はあるかもしれませんが、子供の背丈ほどの大きなキャンプファイヤーは大人になってからは皆さんあまり経験がないのではないでしょうか。ここでは3,000円のオプション代を支払えば、いくらでも薪を使い放題でこれが出来てしまいます。

冬はキッチンでカレー、春夏はプールサイドでBBQ

古民家たなかには大きなキッチンがあり、炊飯器や鍋、フライパン、食器類などが備わっています。冷蔵庫の中にはビールや日本酒、ワイン、ジュース類なども無料で用意されているのですが、なんと精米前の白米と精米機まであるのです。

真冬だとBBQは少しつらいかもしれませんので、地元の道の駅で買ってきた食材を使ってあまり調理に手間のかからないカレーなどを作って食べるのが良いかもしれません。

宿から15分のところに地元で採れた野菜を買える「道の駅むつざわ」があり、更にこちらの道の駅には天然温泉とサウナも併設されているので、買い物ついでにひとっ風呂浴びることも出来ます。

ちなみに、むつざわで売っている紅茶のシフォンケーキがとても美味しくてオススメ。このシフォンケーキをどうしても食べたくなって、わざわざ車で東京からここまで来ることもあります。個人の方が作られているもののため、通販などでは手に入らずなのです。なお、丸餅がもし売っていたらこれも迷わず購入です。このお餅もそれはそれは美味しいのです( ᵕᴗᵕ )

100年前の旧邸を現代風にリノベーションした母屋。もちろん自分たち以外には誰もいない貸切

最後に邸内の様子を写真でご紹介。ベッドはクイーンサイズのものが2つと、畳に敷く布団がたくさん用意されています。宿泊人数は2名~7名まで対応とのことですが、20人くらいは余裕で収容できてしまいそうなくらい広大です。

朝は少し早く起きて薪ストーブに火を入れ、サウナ室があたたまるまでは珈琲タイム

当日は朝5時に起き、顔も洗わず真っ先にテントサウナに向かい薪を焚べるところからスタート。サ室が温まるまでどうしても40分~50分はかかるのです。

火が安定したのを確認したら母屋に戻り、珈琲の豆を挽いて目覚めの一杯。古民家たなかでは、未精米の白米の他に、深煎りの豆まで用意されて自由に飲めるようになっているのです。

貸別荘(バケーションレンタル)のため、自分たち以外には施設のスタッフさんも誰もいません。そのため、薪ストーブに火を入れたり、足りなくなった薪を運んだり、食事を用意したり、翌朝プールに浮いた落ち葉を清掃したり……といったことはすべて自分たちで行わなければいけないのですが、その手間がまた愛しいのです。

パチパチと爆ぜる薪の音に耳を傾けながら珈琲を啜り、朝焼けに染まる空の下、テントサウナが絶妙な温度に仕上がるのをゆったり待つのが、それはそれは愉しいひと時だったり。まだ2回しか来られていませんが、毎回思い出すのはこの早朝の静かな時間です( ᵕᴗᵕ )

宿泊費は少し張ってしまうかもしれません。しかし、サウナ好きだったら絶対に絶対に満足できる最高の貸別荘です。機会があれば是非一度訪れてみてほしいです。

▼古民家たなか
https://www.kominkatanaka.com/

筆者プロフィール

ペンネーム:まこたろ

新宿区在住|執筆業|全国のサウナを月3くらいで旅しています|プロでも玄人でも通でもなく、ただサウナが好きなだけの永遠の初心者です|2022年に巡ったサウナは全国128施設|重複を含めると200件近く|こちらでは主に旅先で訪れたサウナの紹介や、おすすめのサウナなどを紹介していけたらと思っています。

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サウナと水風呂を求めて旅をしています

全国のサウナを月3くらいで旅してます|2022年に巡ったサウナは全国128施設|重複を含めると200件近く|プロでも玄人でも通でもなく、ただサウナが好きなだけの永遠の初心者です|こちらでは主に旅先で訪れたサウナの紹介や、おすすめのサウナなどを紹介していけたらと思っています。

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