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《横浜駅徒歩5分の台湾》焼き小籠包、溢れる麻婆豆腐、魯肉飯・・・。横浜で楽しむ台湾夜市【横浜市西区】

みうけん地域情報発信ライター(横浜市)

横浜市地域情報クリエイターのみうけんです!

眠らない市場と言われる台湾の夜市、そこは一度は訪れてみたい食の宝庫です。

そんな台湾の夜市が、横浜駅西口から徒歩5分のところにあるという・・・。

果たして、そんな事が実際にあるのか。

と、いうわけで今回は横浜駅西口の「蒸気集団」さんを紹介したいと思います。

「集団」って漢字で書くと仰々しいですが、大陸の中華人民共和国と台湾の中華民国では「グループ」という意味でよく使います。

ミナト横浜の港湾地区では、貨物コンテナがどっさり積まれているのが知る人ぞ知る、日常の光景。

そのコンテナたちをよく見ると、「中国ナントカ海運集団」といった企業名が書かれていたりするのをよく見るので、実は横浜では馴染みが深い中国語単語のひとつ・・・と、みうけんは思っています。

そして、ここ「蒸気集団」さんは営業時間が驚異の朝5時までと、終電を逃した後の避難所としても利用できて、まさに「夜市」。

さっそく店内に入ってみましたが、そこは韓国の夜とも、中国の夜ともまた違う不思議な異空間です。

至る所にギラギラしているネオンサインや昔風の絵が、より妖艶な雰囲気を醸し出していてワクワクしますねぇ。

奥の方は、まだお客さんがいなかったのでパチリ。

奥の方は打って変わって近代的な雰囲気ですね。

テーブル席もオシャレで、ネオンがちゃんと繁体字(台湾の文字)です。

日本でも中国でもかつてはこの字を使っていましたが、時代が経るにつれて簡略化されていきました。

注文は、いま流行りのQRコードです。

この注文方法は、いちいち店員さんを呼ばなくて良いし、何をいくつ食べたのかすぐに確認できるので、個人的にはお気に入りです。

さて、ドリンクは冷蔵庫にズラリ。これら、みんな台湾のビールです。

その他にも中国の青島ビールや、日本のノンアルコールビールなどもあり。

フルーツのフレーバーのビール、どっしりしたビール、さっぱりめなビール、クラフトビールなどその種類もさまざま。

どのビールが好みか、じっくり飲み比べてみるのも面白いと思いますね。

「ダークハニーエール」(880円)

と、いうわけで日本ではなかなかお目にかかれない蜂蜜のビールを。

こちらはプレミアムな「ロンガン蜂蜜」を使用しています。

ほんのりと香る蜂蜜と、キャラメルのような香ばしさの黒ビール。

どっしりと濃くて、深くて、とても美味しい台湾ビールでした。

「お通し」(1人399円×2)

お通しは、点心でおなじみの「大根もち」。

揚げたてなのでアッツアツです。

少し冷ましてからガブッといくと、もっちりとした食感の中から広がる奥深い大根の甘みとほろ苦さ。

外はパリッと、中はむっちりと。ダブルの食感でいただく大根もちは、いつ食べても美味しいなと思います。

「丸ごとピーマンの揚げ浸し」(期間限定:1個230円×2)

ピーマンを丸ごと揚げて出汁に浸したもの。

これは台湾料理なのでしょうか。普通に和食でもありそうですよね。

持ち上げた瞬間にピーマンから流れ出す、たっぷりの出汁。

そう、ピーマンの中に出汁が満たされているんです。

ガブッとかぶりつくと、中からジュバァッとあふれる出汁の味わい。

ピーマンもトロリと柔らかく、これは自宅でも真似してみたい逸品ですねぇ。

「アボカドと蟹のサラダ 蟹味噌ドレor和風ドレ」(780円)

たっぷりのサラダの上に、蟹味噌のドレッシングをチョイス。

これは数人で注文してシェアするのが良いほどの大ボリューム。

シャクッとレタス、こってりの蟹味噌ドレッシングが、アボカドとの相性がすごく良いです。

それだけでも美味しいのに、たっぷりのトビコによるプチプチ食感が、素晴らしいアクセント。

「鉄板玉子焼き・台湾ソーセージ入り」(400円)

実は、玉子焼きはこの「蒸気集団」さんの名物料理のひとつです。

何も入っていないプレーンもいいけれど、ここは一段上を求めて台湾腸詰(ソーセージ)入りを。

今回座ったカウンター席は、ちょうど厨房の目の前の席だったので玉子焼きを作る場面を眺めることができました。

薄切りにされた台湾腸詰が炒められるのが、見ていて楽しいですねぇ。

玉子焼き1皿分に対して、卵は3〜4個分になるそうです。

鉄板の上で華麗に焼かれて折り畳まれていくさまは、まさに職人技。

そしてやってきた、看板メニューの玉子焼きさん。

オイスターソースベースのあんがたっぷりかかり、ところどころから顔を覗かせる台湾腸詰が実に美味しそうですよね。

コッテリのあんをまとった、ふんわり玉子と、中からあふれるのは、ギュムッとした食感の中から肉の旨味があふれる台湾腸詰。

これだけで、ビールも白いご飯もガンガン行けちゃう、魅力的すぎる美味しさです。

「限定! 肉汁焼き小籠包4種盛」(770円)

そして、ここ蒸気集団さんのもう一つの名物。

いわゆるひとつの生煎包(シェンジェンパォ)で、日本では焼き小籠包として紹介されているものですよね。

これは中華街などでも食べ歩きの人気メニューですが、ここ蒸気集団さんではゆっくりと座って味わうことができます。

今回は4個入りで、写真の手前がプレーンとニラ。奥がフカヒレと鶏です。

もちろん、焼き立てアッツアツなので火傷には注意ですね。

いきなりかぶりつくとキケンなので、少し冷ましてからパクッとご開帳。

厚くてモッチリな皮はカリッと焼かれていて、実に旨し。

中からあふれる、旨味たっぷりの肉汁がジャバッと出て、また旨し。

オーソドックスな味わいが間違いのないプレーン、開いた瞬間に香ばしさの広がるニラ。

プチプチとした食感が楽しいフカヒレ。豚とは違った美味しさの鶏。

黒酢や山椒だれとの相性もよく、中華街に行かなくてもいただける、本格的な美味しさが思い切り楽しめました。

「雲仙の厚切りハムカツ 柚子マスタードで」(650円)

長崎県の雲仙ハムを使用している、贅沢なハムカツです。

雲仙ハムはお高いハムなので、こうして台湾屋台で頂けるとは驚きです。

しっかり肉厚で、しっかりジューシー。

ガブッとかぶりつくと、お口の中に広がっていく油の美味しさで、すっかり給油完了です。

横に添えられているのは、「柚子マスタード」。

ピリッと効いて、しかも香りが高くて実に美味しいですねぇ。

「宇治抹茶レモンティー割り」(490円)

黒糖レモンの風味と、苦味、宇治抹茶の苦味と香りがマッチしたドリンク。

今までにあまり飲んだことがない、新感覚な一杯です。

「溢れおちる ホルモン山椒麻婆豆腐」(980円)

ホルモン麻婆豆腐というのは、なんとなく想像ついていましたが・・・

出てきてビックリ、こんな豪快な麻婆豆腐見たことないです。

丼からあふれて、下の受け皿まで並々と注がれた麻婆豆腐。

上のお皿にはコリコリ食感のホルモンと、たっぷりの豆腐が乗っていて、ネギが良いアクセントになっています。

麻婆豆腐自体はそこまで辛くないので、比較的食べやすいと思います。

ひき肉がたっぷり入っているので食感が良く、旨味もたっぷり。

トロトロな麻婆豆腐の中に、たっぷり入ったコリコリ食感のホルモンは食感のコントラストが実によく、さらにふるふるな豆腐の食感も加わって、これは唯一無二の美味しさです。

ついつい、白いご飯が欲しくなる。

出てきてビックリ、美味しさは正統な麻婆豆腐でした。

「豚肉とネギの胡椒餅(台湾肉まん)」(550円)

胡椒餅も、中華街でよく見かる定番のおやつですよね。

もちろんできたて、アッツアツです。

パクッと観音開きにしてみると、ホワァッと立ち上る湯気とともに、胡椒の爽やかな香り。

食べてみれば、モッチリとした皮の食感と、ゴマの香りがお口に広がって幸せ度はどんどん上がっていきます。

中のアン(肉)には胡椒がしっかり効いていて、鮮烈な味わいでドリンクも進みます。

コッテリなお肉も、胡椒の作用でスッキリといただける。ほんとうに、胡椒餅を考えた人は天才だと思います。

「魯肉飯(ルーローファン)」(680円)

魯肉飯は、台湾を代表する屋台料理で、台湾が好きな方であれば誰でも知っていると言っても過言ではありません。

何時間もかけてトロトロに煮込んだ豚肉をご飯にかけたもので、台湾の北部と南部ではレシピの地域差も大きい料理です。

横浜でもいろんな店で食べることができ、その多くは角煮を乗せた南部式ですが、こちらは細かく刻んだ肉を煮込んだ北部式の要素も。

そして、これ一杯で完全に食事が完結してしまうボリューム感のある一杯です。

たっぷりのごはんに、たっぷりのお肉が嬉しいですよね。

お肉はトロトロすぎず、適度に食感を残した良いアンバイの仕上がりで、わきに添えられたチンゲンサイと、硬めの味玉が良いアクセントになっています。

「黒糖タピオカ杏仁豆腐」(550円)

みうけんはあまりデザートは食べないのですが、女子にとっては必須なようです。

と、いうわけでいただいたデザート。

黒糖のコッテリ感が活かされたモッチリなタピオカに、優しい甘さの杏仁豆腐。

温かいタピオカとたれの中に入れられた、冷たい杏仁豆腐の温度差が面白い、話題性のあるスイーツとのことでした。

◆◇◆後記◆◇◆

今回お邪魔したのは、横浜の台湾夜市・「蒸気集団」さん。

中華街をはじめとして、横浜には数多くの中華料理屋さんが軒を連ねていますが、夜市の楽しさを前面に出しているお店は珍しいと思います。

そして、昭和生まれにとってはどこか懐かしく、令和生まれにとってはおそらく斬新な。

そんな楽しさをたっぷりと堪能できる、そんな遊び心にあふれたお店でもあるなぁと思いました。

ちょっと昔の、古き良き台湾屋台のノスタルジックな雰囲気に浸りながら、台湾夜市の屋台料理をつまむ・・・

そんな非日常が、横浜駅から徒歩5分で楽しむことができる、もっともっと多くの皆さんに愛していただきたいお店だったのでした。

横浜駅西口の台湾屋台、「蒸気集団」さん。

ぜひともオススメしたいお店です!

お試しを!

蒸気集団 (Rettyページ)
045-534-8878
横浜市西区南幸2-5-3 AHCminamisaiwai 1F
営業時間 
月曜日〜金曜日 17:00〜翌5:00
土曜日 12:00〜翌5:00
日曜日 12:00〜24:00
定休日 無し
※お店の情報・メニューなどは予告なく変更となる場合があります。
※レビューはあくまでも筆者の嗜好によるもので、皆様のお好みとは異なる場合があります。
※この記事はお店の方の許諾を得て撮影・掲載させていただいております。

地域情報発信ライター(横浜市)

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。

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