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サウナー必見!温泉を使った水風呂の探し方!

温泉旅バカひかさ温泉入浴指導員、YouTube動画クリエイター
東京都大田区にある「改正湯」の温泉水風呂(特別な許可を得て撮影しました)

記事を開いてくださりありがとうございます。温泉入浴指導員の温泉旅バカひかさです。さて今回は、「サウナー必見!温泉を使った水風呂の探し方!」です。サウナ。いいですよね。僕も好きです。そんなサウナの楽しみの一つは「水風呂」ではないでしょうか。そんな水風呂の温度だけではなく、「質」にもこだわってみませんか?

意外かもしれませんが、実は水風呂に「温泉」を使っている場所があるんですよ。今回はそんな場所の見つけ方をご紹介します!

【1】そもそも、温泉と水風呂は相性がいいのか?

温泉は温かいもの?違います。日本の温泉には「冷たいもの」も存在します。温泉法では、①温度が25度以上 ②指定された量の物質が含まれている のどちらかが満たされていれば温泉となります。つまり、②を満たしていればみなさんが大好きな水風呂にも使えるくらいの温度の温泉も存在するわけです。

そんな②のような冷たい温泉が使われた水風呂は本当に素晴らしいもので、真水との違いは泉質によっても異なると思いますが、僕が体験した「炭酸水素塩泉」の源泉はとにかく清涼感がポイントですから入った後のサラサラ感がたまらないです。サウナでびっしり汗をかいたあとに、さらっとさっぱりできるのはとても魅力じゃないでしょうか。

ちなみに温泉が療養泉というものに該当する場合は、サウナ後の整う直前の水風呂で簡単な湯治体験ができてしまうわけです。適応症すなわち温泉が効く病については効果がある可能性が考えられるので、水風呂で涼んでいながら温泉の恩恵を受けることができるということです。そんなことができてしまうとは…

【2】絶対に見てほしいポイント「冷鉱泉」!

冷鉱泉とは、温度が25度以下の温泉のことを指します。中には10度台だってあるんです。となるとサウナーのみなさんも好ましい温度になるのでは?さて、そんな「冷鉱泉」はどこで確認するのか。それは公式サイトなどですね。特に温泉施設に行く場合には、「温泉」情報のページを開くと泉質名が書いていることが多いです。そこに「アルカリ性ー低張性ー高温泉」などの水素イオン濃度・浸透圧・温度の3つが書かれます。この温度の部分が「冷鉱泉」であれば、水風呂に温泉を使う可能性があると思ってください。

あとは、施設内の「温泉分析書」にも記載があります。これも公式サイトに掲載している場合もあるので確認してみてください。泉質名という項目に上記のような記載があります。

【3】なぜ水風呂を温泉にする必要があるのか?

さて、サウナーで温泉には詳しくない人は、なぜ温泉を冷たいまま提供するんだと思われるかもしれません。温泉は温かい方がいいでしょうと。しかし、そうとは限らないのです。最近の温泉好きの方々は「100%源泉掛け流し」を好まれます。これは温泉(源泉)をそのまま使い、加水や加温をせずにそのままの温度で提供するということなんです。(厳密には消毒や提供方法なども関係します)

あくまでも私の想像による考えではありますが、温泉施設は温泉を使って人を呼ぶのであれば、泉質にこだわらないといけない部分がどうしてもあります。一方で温泉好きの方々は泉質にこだわるため温度はそこまで気にされない場合が多いのです。そのため、温泉好きの方々に来ていただくには、泉質を優先して冷たい温泉を楽しんでもらうのが好ましくなるわけです。となると、水風呂をそのまま温泉にしちゃおうという考えに至るわけですね。

実際に過去に訪れた温泉施設のいくつかは、温泉に加温をして提供はしているが水風呂だけは源泉掛け流しだという場所もあったりするのです。そのため、やはり上記のような需要はあるのかもしれません。

【4】最後に

たまに一つのパフォーマンスとして「サウナvs.温泉」みたいな企画がありますよね。あれもあれで好きなのですが、対立ではなく共存が一番の理想です。サウナ好きの皆さんが好む水風呂に温泉が使われていることもあれば、サウナで温泉の蒸気などが利用されているなんていうパターンもあります。どちらかではなく、両方楽しむという視点もあると面白いのではないでしょうか?

温泉入浴指導員、YouTube動画クリエイター

温泉入浴指導員、温泉ソムリエ、温泉保養士、温泉観光士の温泉バカです。YouTubeチャンネル「温泉旅バカひかさ」「マイ政経予備校」で活動しています。温泉については、温泉分析書を正しく読み、その人にあった入浴法をアドバイスできるように勉強中です。

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