【東京都北区】秋のバラフェスティバル開催中の旧古河庭園の洋館の外壁の修理工事は2024年3月まで。
秋のバラフェスティバルが2023年10月7日から始まっている、西ヶ原1丁目の旧古河庭園。
こちらは見事な洋館でも有名です。
ホームページによれば、これはイギリスの建築家ジョサイア・コンドル最晩年の作です。この建物は「大正6年5月に竣工しました。躯体は煉瓦造、外壁は真鶴産の新小松石(安山岩)の野面積で覆われ、屋根は天然スレート葺き、地上2階・地下1階となっています」。
先日近くを通りかかったところ、正面玄関にこんなお知らせが出ていました(撮影2023年9月30日)。
現在、洋館の外壁の一部を修理しています。
工事をしているのは建物の玄関側で、お知らせの写真によれば玄関側が白いフェンスで覆われて見えなくなるようです。
工事の期間は2023年9月中旬から2024年3月中旬の予定。
外壁の石材の交換や塗装などを行う予定とのこと。
工事中も、洋館の内部や庭園は通常どおり公開してるので、開催中のバラフェスティバルも楽しめますね。
上で引用したホームページの文章は次のように続きます。「……大正12年9月1日に発生した関東大震災では約2千人の避難者を収容し、虎之助夫妻が引き払った大正15年7月以降は貴賓の為の別邸となりました。昭和14年頃には後 に南京政府を樹立する国民党の汪兆銘が滞在し、戦争末期には九州九師団の将校宿舎として接収され、また戦後は英国大使館付き武官の宿舎として利用されました」。長い歴史を通じて、この洋館では様々なドラマがあったのですね。ちなみに、文中にある「虎之助」とは、この洋館を建てた古河虎之助のことです。
工事が無事に予定通り完了しますように。
【スポット情報】
◆旧古河庭園
東京都北区西ケ原1丁目27−39