【北九州市若松区】戦艦大和と運命を共にした護衛艦が眠る場所~軍艦防波堤
北九州エコタウンの一角に「響灘沈艦護岸」、通称「軍艦防波堤」があります。
私が昔、仕事で訪れた際は、まだ、一般公開されておらず、周囲を鉄の柵で囲まれていたことを思い出します。
軍艦防波堤とは
軍艦防波堤は、日本各地にありますが、現在でも船の形が確認できるのはここ、北九州港(旧若松港)のみとのことです。
眠っている駆逐艦「柳(初代)」「涼月」「冬月」
戦争を知らない世代の私ですが、実際に利用された駆逐艦を目の前にすると、戦争が本当に行われたこと、また今でも世界のどこかでは戦争が行われていることを感じずにはいられません。
近くの高塔山中腹には、「柳(二代目)」「冬月」「涼月」の戦没者慰霊碑があります。
こちらも、いつか取材したいと思います。
北九州市のシンボルが一望に
軍艦防波堤に立つと、右手に皿倉山と若戸大橋。
正面には九州製鉄所八幡地区(旧八幡製鉄所)、左手には貨物船を見ることが出来ます。
工場の間の前の海で魚釣り!?
外国人の友人をここに連れてきた時、彼はとても驚きました。
「どうして、工場の前の海に、鳥がいて魚を獲ってるの?」
「ほら、魚が跳ねたよ!海がこんなにきれいなのはどうして??」
ここは昔、公害で「死の海」と呼ばれてた時代があったこと。
しかし、当時の母親たちが子供たちの健康のために立ち上がったことがきっかけで、空気がきれいになったこと。
などを、簡単に彼に伝えました。
北九州市は、大気汚染、海水汚染だった負の時代から、平成23年12月には、国から「環境未来都市」に認定され、世界中からそのノウハウを学びに人々がやってくるまでの都市になりました。
私は住民として、当たり前のように思っていましたが、海外の人から見れば、驚くべきことなのだと改めて思いました。
軍艦防波堤のエリアは、戦争と平和(軍艦防波堤と魚釣り)、公害から環境未来都市へと進化していく北九州市が垣間見える場所だと痛感しました。
軍艦防波堤
住所:福岡県北九州市若松区響町1丁目