京都市考古資料館で企画展「ZOUKEI－かたどられるモノたち－」が開催中です。

　今回の展示は、京都府を中心に、日本各地から出土した考古遺物の「造形表現」に着目しています。

こちらは犬などの動物を、粘土で表現した土人形。

公家の邸宅跡から複数が出土したという事で、公家の人々のコレクションアイテムだったようです。

現代でも小さいサイズのマスコットフィギュアのコレクターがいますが、このサイズは確かにコレクションに向いていますね。

こちらはお馴染みの遮光器土偶ですね。

大きく強調された目が特徴です。

遮光器とは北極圏に住むエスキモーが、雪に反射した紫外線から目をまもる為に、伝統的に使用してきたゴーグルのことです。

モノの一部を強調したり省略したりして表現する行為には、作り手の意図が込められています。

その「意図」に迫る事で、作り手の思想や心の動き、そして時代背景が見えてくるといいます。

出土品の一つ一つを解説する従来型の展示とは異なり、来館者が展示品のカタチから自由に感じ取る事を優先した展示となっており、楽しく観る事ができました。　

《企画展示会期》

令和 ６年 12月 14日 (土）～　令和 ７年１月26日 (日)

《施設情報》

京都市考古資料館

●開館時間

　午前９時～午後５時　（※入館は午後４時30分まで）

●休館日

　月曜　（※月曜が祝日または振替休日の場合は翌日）

　年末年始12月28日～１月３日

●入館料　無料

●交通案内

　JR京都駅・地下鉄二条城前駅から

　　　市バス９系統

　→『堀川今出川』停留所下車　西へ２分

　地下鉄今出川駅から

　　　市バス51、59、201、203系統

　→『今出川大宮』停留所　考古資料館前下車すぐ

●所在地

　京都市上京区今出川大宮東入ル元伊佐町265番地の1

●TEL　075-432-3245