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「何回洗っても服が臭い」そんな時に試して欲しい、正しい洗い方

カジコレのあやこ時短家事アドバイザー・整理収納アドバイザー

電車や道、職場などで、他人が着ている服からふいに悪臭が漂ってくることはありませんか?湿気の多いこの季節、そんな残念なニオイ体験がぐっと増えますよね。

今回は、服の臭いのお悩みが一切なくなる「正しい洗濯術」を紹介します。

簡単な方法ばかりなので、ぜひ取り入れて「臭っていたらどうしよう?」という不安のない、気持ちのいい毎日を手に入れてください!

服の悪臭は「間違った洗濯」が原因

実は、梅雨時の服の悪臭の原因は「間違った洗濯」にあります。

「自分の服が臭ってたらどうしよう…」そんな不安を解消いただけるよう、簡単なチェックリストを用意しました。

あなたの普段の洗い方は何個あてはまる?

「自分の洗い方」チェックリスト
□ まとめ洗いをしている
□ 洗剤や柔軟剤は多めに入れる
□ 洗濯後、時間が経ってから干す
□ お風呂の残り湯で洗濯をしている
□ カーテンレールに干している

↓   ↓   ↓   ↓   ↓ 

実は、すべて間違った洗濯!

あなたは、いくつ当てはまりましたか?

5つのチェックリストは、実はすべて「間違った洗濯」です。1つでも当てはまっていたら洗濯方法を変えてみてください。

ここからは「正しい洗濯のコツ」を紹介します。どれも簡単にできる方法なので、取り組んでいただきやすいと思います。

これで臭わない!正しい洗濯のポイント5選

POINT1

× まとめ洗いをしている

◯ 毎日、洗濯をする

脱いだ衣類を、洗うまで洗濯槽にためておくのは絶対にNG。通気性の良い洗濯かごで保管し、できるだけ毎日、洗濯をしましょう!

洗濯物のニオイ、部屋干し臭の原因は「モラクセラ菌」です。モラクセラ菌は、汗・皮脂・洗剤や柔軟剤・水分をエサにして増殖します。しぶとい菌で、通常の洗濯では落ちにくいのが特徴です。

そのため、汗や皮脂にまみれた洗濯物を長時間放置するとモラクセラ菌がめちゃくちゃ増えてしまいます。湿度が高い梅雨はなおさらです。モラクセラ菌が増える前にこまめに洗濯をするのが効果的です。

POINT2

× 洗剤や柔軟剤は多めに入れる

◯ 洗剤や柔軟剤の量は規定量を守る

洗剤や柔軟剤は規定量を守ったほうが良いです。多めに入れるとキレイになりそうな気がしますが、実はすすぎきれずに衣類に洗剤が残留し、モラクセラ菌のエサになってしまうことがあるからです。

逆に洗濯でプラスするとニオイを抑制できるものもあります。過炭酸ナトリウム(オキシクリーンもOK)や液体の酸素系漂白剤(ワイドハイターなど)です。これらをプラスする場合には、温水コースを利用すると効果がアップします。

過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)・オキシクリーン・ワイドハイターなどを加えて洗うと臭いを抑制できる
過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)・オキシクリーン・ワイドハイターなどを加えて洗うと臭いを抑制できる

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× お風呂の残り湯で洗濯をしている

◯ お風呂の残り湯は使わず、水道水で洗う

洗濯は水道水で行いましょう。お風呂の残り湯は温水の状態で使うことが多いので「衣類の汚れが落ちやすい」と考えたいところですが、違います。

お風呂の残り湯には皮脂や汗などのタンパク質汚れが流れ出ています。汚れた水で洗っているのと同じであり、部屋干し臭や湿った時の臭い戻りの原因をわざわざつけていることになります。節約できないのは残念ですが、水道水で洗ってみてほしいです。

POINT4

× 洗濯後、時間が経ってから干すことがある

◯ 洗濯したらすぐに干す

洗濯の直後に干し忘れた時は、もう一度洗ってから干しましょう。モラクセラ菌は水分をエサにします。水分たっぷりの状態で長時間放置すると、増えてくれと言っているようなものだからです。手間ですが、ここが臭う服と、臭わない服の分かれ道です。

POINT5

× カーテンレールに干している

◯ 乾きやすい工夫をした場所に干す

カーテンレールは壁際なので風通しが悪く、洗濯物が乾きにくい場所。レールがあるのでつい干してしまいますが、ここには干さないようにしましょう。洗濯後、5時間以内に乾かすとニオイが発生しにくいです。早ければ早いほど良いです。

カーテンレールのかわりに、以下のような方法で干してみてください。

速乾効果のある干し方7選

ここからは洗濯物が速く乾く干し方を7つ紹介します。衣類が風や空気にふれる面積を増やすことがポイントです。

①逆さ吊りで干す

パーカーなどフードのある服は、逆さに干すと布が重なる部分がなくなり乾きやすいです。
パーカーなどフードのある服は、逆さに干すと布が重なる部分がなくなり乾きやすいです。

②アーチ型に干す

アーチ型になるように洗濯物を並べるだけで、風が通りやすくなり速く乾きます。
アーチ型になるように洗濯物を並べるだけで、風が通りやすくなり速く乾きます。

③立体的に干す

デニムやボトムスは、履いているかのように干すと空気に触れる面積が増えて速く乾きます。
デニムやボトムスは、履いているかのように干すと空気に触れる面積が増えて速く乾きます。

④裏返しに干す

ポケットのある服は裏返しに干すと速く乾きます。紫外線で服が色褪せするのを防げるのもメリットです。
ポケットのある服は裏返しに干すと速く乾きます。紫外線で服が色褪せするのを防げるのもメリットです。

⑤高い位置に干す

温かい空気が集まる高い場所に干すと速く乾きます。

天井に近いほど速く乾く。
天井に近いほど速く乾く。

⑥扇風機やサーキュレーターで衣類の下の方に風を送る

水分はたまりやすい衣類の下のほうに扇風機やサーキュレーターで風を送ると速く乾きます。

⑦狭い部屋で除湿機を使う

除湿機を使う場合は狭い部屋で干すと広い部屋に比べて約2倍の速度で乾きます。

おまけ:乾燥機にかけて、干すものを減らす

私のイチオシはドラム式洗濯乾燥機やガス乾燥機を使い「そもそも干すものを減らす」方法です。おしゃれ着以外は「干さなくてOK」になると洗濯がめちゃくちゃラクになりますし、超速で乾くので臭いも発生しません。一度これを体験したら、二度と干す生活には戻れないと思うことでしょう。

いま洗濯物が臭うならコレ!

もし今まさに「服が臭い!」と困っているなら、即効性のある次のワザを2つとも試してみてください。臭いの原因は1つではないので両方やるのがおすすめです。

①洗濯槽を塩素系の専用洗剤で掃除する

洗濯槽にカビが生えていると、どんなに正しい洗濯をしても効果がありません。月に1回くらいの頻度で、洗濯槽のお掃除をしてみてください。

洗濯槽専用の塩素系漂白剤がおすすめ。洗剤を入れて通常のお洗濯コースか槽洗浄コースをかけるだけ。縦型洗濯機の場合は、高水位まで水をためて洗剤を入れる。

②過炭酸ナトリウムで衣類をつけ置き除菌する

すでに衣類やタオルが臭っていると感じるなら、除菌しましょう。40度くらいのお湯に過炭酸ナトリウム(オキシクリーン)を入れて、2時間以上つけておきます。その後、通常通り洗濯をすればOKです。寝る前にやっておくと朝すぐに洗濯ができてラクです。

40度以上のお湯に過炭酸ナトリウム(オキシクリーン)を入れて、臭う衣類をつけておく。
40度以上のお湯に過炭酸ナトリウム(オキシクリーン)を入れて、臭う衣類をつけておく。

正しい洗濯で、梅雨でも「洗濯物のニオイ」や「部屋干し臭」と無縁の快適な毎日を送ってくださいね!

私が運営している家事効率化を学べる情報サイト「時短家事 大百科 カジコレ」では、ちゃんと乾く「部屋干しのしくみ」の作り方を詳しく紹介しています。

これさえあれば梅雨でもへっちゃらです!この機会にちゃんと乾く&生活が快適になる「部屋干しのしくみ」を作ってみてください。

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時短家事アドバイザー・整理収納アドバイザー

時短家事の専門家。著書「掃除の苦労を9割へらす本」。家事をガッツリ減らす「しかけ」や家事効率化に役立つ日用品を発信中。「時短ノウハウ ✕ 整理収納スキル」で、家事ラクなお部屋をつくるコンサルティングを行っている。私も経験した、ワーキングマザーのワンオペ家事育児、共働き家庭の苦労を、時短家事を通じてなくしたい。

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