【寝屋川市】創業57年の昭和レトロな珈琲専門店。香里園の「喫茶モン」の香り高いサイフォンコーヒー。
大阪府寝屋川市香里新町の居酒屋が立ち並ぶディープな街の中にある昭和レトロな珈琲専門店「喫茶モン」をご存知でしょうか。
店先の「香り高い珈琲をどうぞ」という看板、昭和の時代にはよく見かけたフレーズです。
ショーケースには、昔懐かしのメニューのサンプルが並んでいます。
珈琲専門店ながら、定番の喫茶店メニューであるカレーライスやピラフ、オムライスやスパゲッティは、昭和の時代から今も続いています。
しっかり食べたい方には、焼肉定食もあるんですね。随分メニューが豊富なので、マスターにお訊ねしたところ、昭和の時代からの食事メニューを今も残しているものの一人体制となった現在は、珈琲中心で営業していて、お急ぎで食事をされたい方には提供に時間がかかることをお伝えしているとのことでした。
チョコレートパフェやヨーグルトパフェ、バナナクリーム、クリームソーダなど、懐かしのスイーツメニューは今も健在です。
店内の昭和レトロな内装は、創業時からの雰囲気をそのままに清潔に保たれています。
カウンターはまさに昭和の喫茶店そのままの佇まいです。
昭和の喫茶店ではサイフォンが主流でしたが、今ではサイフォンコーヒーの店は少なくなっています。喫茶モンでは、現在も1杯ずつ、サイフォンで淹れています。
豆はミックスもありますが、ブルーマウンテンやキリマンジャロ、マンデリン、サントス、モカマタリ、コロンビアなどそれぞれの味を楽しむことができます。
キリマンジャロを注文してみました。
マスターがタイミングを見計らって慣れた手つきで撹拌します。
珈琲の香りが店内に満ちて懐かしい感覚が蘇ります。火を止めると出来上がりです。
素敵なカップに入って出てきました。
キリマンジャロは酸味がありますがコクもあります。サイフォンで淹れているからかさっぱりとした飲み口で、とても美味しかったです。
こちらは、ブルーマウンテンです。
最近は禁煙の店が多いですが、こちらは喫煙可となっています。昭和の時代は喫茶店と言えば、珈琲の香りと煙草の香りが混在していたものですが、今やそれさえも珍しくなりつつあります。
喫茶モンは1965年(昭和40年)の創業で、現在のマスターは2代目です。先代はマスターの叔母さんだったそうです。全盛期は二人体制で営業していましたが、20年程前に、現在のマスターに代替わりしたそうで、お店のメニューや雰囲気は昭和の時代のままで営業されています。
4人掛けのテーブル席もあります。珈琲豆を貼って作られた世界地図が良い感じですね。
「寝屋川市内では一番長く続いている喫茶店なのではないですか?」とお訊ねすると、「そんなことはないでしょ。もっと古いところあるんちゃいますか。」とマスターは話しておられましたが、筆者の知る限りでは、こちらが寝屋川市内では最も長く続いているのではないかと思います。
喫茶モンでは、珈琲豆の販売もしています。
モーニングサービス(トースト又はサンド付き)もありますので、日曜日の朝はレトロな喫茶店でゆっくり朝食をいただくのもよいですね。
【店舗情報】
喫茶モン
〒572-0085 大阪府寝屋川市香里新町5−22