松居一代さん暴走報道とネットとマスコミ:困っている人々を助けるために
■松居一代さんの暴走?・ネットの欠陥?
女優で多方面で活躍してきた松居一代さんに関する報道が続いています。松居さんは、今とても困っていて、何かから逃げたり誰かと闘おうとしているように思えます。そしてマスメディアでは、芸能ニュースとは異なる報道も始まっています。
上記の記事は、ネット社会の中で松居一代さんの暴走が起きてしまっているが、メディアが騒ぎすぎと感じている人も多く、これを機会に無責任な情報発信を嫌悪する文化を作りたいと述べています。
■ヤフーコメント
上記の記事には、次のようなコメントが寄せられています。
「今回は本人の問題だと思う」
「最初にマスコミが騒ぎ過ぎたことも要因」
「誰でも自由に発信できる状況が出来上がったのも要因~時代の流れであり、法整備が進まない限り今後も同じことは続く」
「松居さん壊れているね」
■インターネットとマスコミの問題
コメント欄にあるように、「今回は本人の問題」と感じる人も多いでしょう。松居さんは、ネット上で複数の実名をあげて非難するなど、激しい言葉で「暴走」しています。
インターネットやSNSが登場する以前であれば、激しい言葉は身近な人が聞くだけでした。テレビ、ラジオ、新聞、著書など、マスコミで情報発信しようと思えば、何人もののスタッフや編集者らのチェックを受けることになっていました。
テレビやラジオの生放送なら、変な人は出演させませんし、大きな問題発言をすれば、出入り禁止です。生放送で問題発言をすると、通常はアナウンサーがフォローして、後でお詫びや訂正がはいることもあります。
ところが、現在はネットを通して誰もが世界に発信できます。もちろんネットでも言ってはいけないことは言ってはいけないのですが、実質上は無法地帯に近い場所もありますし、発言をやめさせるのには大きな労力がかかる場合もあります。
普通は、注目されやすい芸能人有名人なら自重するのですが、もしも彼らが言いたいことを言おうと思えば、ネットなら自由に言えてしまいます。一般の人なら無視される発言も、有名人なら注目されます。その発言がマスメディアで報道されれば、さらに注目は高まるでしょう。あっという間に、数十万人のフォロアーがつくこともあるでしょう。
■困っている人々を助けるために
最初に引用した記事にあるように、無責任な情報発信を助長してはいけません。その助長は、ネット上で行われるかもしれませんし、一部のマスコミが行ってしまうこともあるでしょう。
ネットの情報発信によって傷つく人を増やしてはいけません。いわれなき非難中傷をされて困ったことになっている人々がいるなら、彼らを守らなければなりません。
また同時に、その情報発信者自身をも、必要以上に傷つけてはいけない場合もあるのではないでしょうか。注目しすぎることによって、あとで本人が傷つくこともあるでしょう。笑いものや、さらし者になってしまうこともあるかもしれません。
もちろん、大人であれば自分の言動に責任を持つべきです。意見を公にすれば、反論もきます。悪いことは批判されるのも当然です。
しかしそれでも、人は誰もが不安定になることがあります。さまざまな理由で、怒りや不安や恐れが爆発し、言い過ぎてしまうこと、過激になってしまうこともあるでしょう。そんな彼らもまた、困っている人々です。困った状態になっている彼らにも、何らかの支援が必要なときもあるのではないでしょうか。
様々な人が起こすネット上の「暴走」を止める方法は、1つではないと思うのです。