【世田谷区】宮の坂駅横に展示された緑の電車、誰でも見学できます
東急世田谷線の宮の坂駅すぐ横、宮坂区民センターの敷地内に緑色の電車が停まっています。世田谷線のホームに寄り添うように展示されているのも相まって、駅に停車していて今にも動こうとするかのような雰囲気。
案内板がありました。この車両は江ノ電601号と言うそう。一瞬「なぜ江ノ電?」と思いましたがよくよくしっかりと読んでみると、この電車は渋谷と二子玉川・下高井戸間、現在の東急田園都市線と世田谷線にあたる区間を長らく走ったのちに江ノ電に譲渡されたんだそう。
製造は大正14年!とても古い車両なんですね。
江ノ電へ譲渡される前の昭和44年まで、44年間ほど世田谷線などを走っていたそうで、世田谷に大変馴染みある電車。
なぜか車両正面の運転席側ではなく後ろが、外観の見やすいひらけた道路の方を向いていますが、おそらく見学用の階段が設置しやすかったからなんだと思います。
さて階段を上がると中は、路面電車といった感じでしょうか。木の床板がレトロな雰囲気で、深緑のシートがホッとした気持ちになります。吊り革は割と最近の新しいもののようですね。
側面のよく車内広告が貼ってある場所には、「懐かしの玉電 写真展」と題された当時の玉電と沿線風景を撮影した写真が展示されていました。明治時代の写真もあり、興味深い写真が並んでいました。
運転席にも入ることができ、運転するハンドルも触ることができます。レバーを回すとガチャガチャと音を立てて、電車を運転している気分になります。
開放中は自由に出入りできるので、もし近くに来た際は見学してみてはいかがでしょうか。
展示車両「江ノ電601号」
東急世田谷線宮の坂駅下車すぐ
開放時間:午前9時から午後5時*12月28日〜1月4日は開放なし
展示車両についての問い合わせ:
世田谷区役所世田谷総合支所 地域振興課生涯学習・施設担当
03-5432-2835