【神戸市】兵庫運河から神戸の海を変える取り組み。「兵庫運河祭」で港町神戸の海の現状を知ろう!
「北側のことを山側、南側のことを海側」と表記している場所もあるぐらい、神戸は山と海に挟まれている街です。
また神戸を紹介する際「港町」の枕詞が付くことからもわかる様に、日本有数の港町、海にかかわりの深い都市であることは紛れもない事実です。
では、今の神戸の海の現状、いったいどのぐらいの方がご存知でしょうか。
◆兵庫運河の現状
先日、普段は入ることの出来ない神戸港の入り口である兵庫運河内を小さな漁船で一周し、兵庫運河の今を観る・聴く機会をいただきました。
かつての兵庫津は材木商も多く、水中に丸太を貯蔵していたため、水質が悪化し、それゆえ魚の生息も難しかったそうです。
いまでも運河内には材木を留めていた設備が残っています。
しかし1990年代よりたくさんの魚が生息するきれいな海を目指し様々な取り組みが行われるようになりました。
現在では魚のエサとなる「あまも」が自生するまでに回復しているのだとか。
月に一度、水中にもぐり「あまも」の定点観測も行っているそうです。
またアサリや真珠の養殖もおこなわれているとお話を伺い、これには同乗の皆さんからも驚きの声が!
子どもたちに環境や命の大切さをつたえる取り組みとして「兵庫運河真珠貝プロジェクト」が取り組まれているのです。
一般の人は立ち入ることはできないのですが、人口の浜辺「きらきらビーチ」の付近がアサリの養殖地だそうです。
以前の運河はとてもアサリが養殖できる状態ではなかったそうですが、徐々に水質の改善がなされ、現在に至っているとのことでした。
そして大輪田水門の向こう側は海へとつながっています。
◆神戸港へGO!
同日神戸大橋までボートの乗船体験ができるイベントも開催されていました。
事前予約は不要だったため、当日ふらっと立ち寄って乗船体験をさせていただいたのですが…
こんなにも気持ちの良い体験はなかなかないのではないか!
と、思うぐらい爽快な気分を味わえた約30分間でした!
◆「2024兵庫運河祭」
「みんなで兵庫津を楽しみつくそう!!」をキャッチコピーに、2024年も「兵庫運河祭」が開催されます。
●開催日時:2024年10月14日(月・祝)11:00~17:00
●開催場所:新川運河キャナルプロムナード・イオンモール神戸南一帯
清盛鍋やしらす丼など地元の人気店が多数出店!
今回はイオンモール神戸南の対岸に飲食ブースが並ぶそうです。
また南側のスペースにステージが設けられるようで、こちらでは神戸ゆかりのアーティストが出演し、歌やダンスなど様々なパフォーマンスが披露されることになっています。
兵庫県漁業協同組合からは大人気「おさかなに触れる タッチプール(有料)」が登場。
兵庫運河をぐるりと周遊できて、おとなも子どもも楽しめる内容の「兵庫運河祭」。
そして「兵庫津JAZZ LIVE」も同時開催されるので、兵庫津の一帯がますます盛り上がること間違いなしです!
●開催日時:2024年10月14日(月・祝)11:00~17:00
●開催場所:新川運河キャナルプロムナード・兵庫津ミュージアム・真光寺・能福寺
前述とおり、現在神戸港・兵庫運河では海をきれいにして魚を増やすべく、干潟の再生、アマモやわかめなどの海藻・藻場を増やす取り組みを行っています。
「兵庫運河祭」はそういったことの啓発の役目も担っている!
といっても過言ではなさそうですね。