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Apple Pencilをしっかりホールド。iPad Air用キーボードケースFolio Touch

NANAテクノロジーのいまを伝えるメディア「CoRRiENTE」筆者

以前に別記事で、筆者は 「iPad Airで本格的なデスクワークがしたいなら、Magic Keyboardが便利」 だとお伝えしたことがある。確かにMagic Keyboardは便利。だが、必ずしもベストアンサーとは限らない。

たとえばMagic Keyboardは、Apple Pencilの接続をキープしておくことができない。カバンの中に入れておくと、知らずうちにApple Pencilがポロッと落ちていることもよくある光景だ。

もしMagic Keyboardが合わないと感じているのなら、「Folio Touch」 はどうだろうか。本製品なら、前述のようにApple Pencilがポロリと落ちてしまうこともなく、スタンドの角度は自由自在。Magic Keyboardにはない魅力がある。

今回はその魅力をお伝えすべくロジクールのキーボード一体型ケース 「Folio Touch」 をレビューする。iPad Air(第4世代)をお使いの方はぜひご覧いただきたい。

(商品提供:ロジクール)

Magic Keyboardよりも便利?「Folio Touch」 をレビュー

「Folio Touch」 は、2020年10月に販売が開始されたiPad Air(第4世代)向けキーボード一体型ケース。

保護ケースにキーボードが内蔵されていて、スタンドでMagic KeyboardのようにiPadを立ててタイプできるようになっている。

キーボードは、Folio Touchシリーズではじめて日本語配列に対応。画面輝度や音量、検索フィールドの表示などiPadOSショートカットキーも備える。

さらにキーを背面から照らすバックライトを搭載していて、暗所でも操作できる。バックライトは輝度を16段階で調整可。キーピッチも18mmと広めなので飛行機などの狭く暗い環境でも快適。まさにノートPCとおなじ感覚で、iPadを使用することが可能だ。

キーボード手前にはトラックパッドが搭載されている。トラックパッドは押し込み操作に対応するほか、複数の指を用いたマルチタッチジェスチャーも可能。アプリの操作も楽チン。

Magic Keyboardとの大きな違いは、キー1個ずつの大きさとiPadOSのショートカットキーの有無。Folio TouchとMagic Keyboardはどちらもフルサイズ・キーボードと謳われているが、Magic Keyboardは一部のキーが小型化されている。

対するFolio Touchも一部のキーが小型になっているものの、Magic Keyboardよりも対象が少なく、PCで慣れた感覚で作業するにはFolio Touchの方が優れていると言えるだろう。

さらにショートカットキーによって、画面やバックライトの明るさ、音量の調節など直観的にできるようになっている。iPadの場合はコントロールセンターなどを使って操作する必要があるため、こうした手間を省けるのは地味に便利だ。

iPad Airとは、上記写真のようにはめ込むことで接続する。中にSmart Connectorボタンが内蔵されていて、ここにiPad Airの側面のSmart Connectorが当たることで自動でペアリングされる仕組み。Bluetoothなど手間のかかるペアリングを必要としないのも本製品の魅力のひとつ。

Folio Touchにはキックスタンドが用意されていて、iPad Airをさまざまな角度で固定可能だ。

手前がFolio Touch、奥がMagic Keyboard
手前がFolio Touch、奥がMagic Keyboard

Apple純正のMagic Keyboardは可動域が狭く、あまり自由に調整できないが、Folio Touchなら可動域が広くなっているため、色々なスタイルで快適に作業できる。ギリギリまで寝かせてApple Pencilで何かを書き込んだり、しっかりと立てて動画を視聴するのも自由自在。

キーボードを使わないときには、キーボード面を机側にひっくり返すことでただのスタンドとしても利用できる。キーボードやトラックパッドなど入力デバイスを下にする必要があることから筆者はあまり好まないが、特にこだわりがないならこういったスタイルで使うのもありだろう。

ケースのほとんどの部分はファブリックが採用されている。ファブリックは耐久度が高く、全面をしっかりとガードしてくれることから、保護性能は比較的高めと言えるだろう。

スピーカーやTouch ID、背面カメラ、USB-Cポート、Apple Pencilを装着する磁気コネクタ部分などにはすべて穴が空いていて、ケースを装着していてもすべての機能の利用を妨げないよう工夫されている。

試しにケースを装着した状態で写真を撮影してみたが、ケースが映り込んでしまうことはなかった。Touch IDの穴の大きさも絶妙でアクセスしやすく、認証しやすくなっている。

唯一穴が空いていないのが音量ボタン。ケースの上からポチポチと押す必要があり、使い始めは少しボタンが硬く感じられるかもしれないが、慣れてくれば問題なく操作できるようになるはずだ。

Apple Pencilを装着する磁気コネクタ部分にはマグネット内蔵のラッチが用意されていて、Apple Pencilをケースにしっかりとホールドできるようになっている。磁気コネクタ部分の穴はApple Pencilに合わせたサイズになっているため、横からApple Pencilがポロリと落ちてしまうこともない。

実際に使ってみた

ここからは、実際1ヶ月ほど本製品を使ってみた際の感想。レビュー期間中はほとんどが緊急事態宣言が発令中だったこともあって、あまり外出先で利用する機会はなかったのだが、その中でカフェで作業したり、偶然にも新幹線を利用する機会があったのでその際の感想となる。

結論から言うと、Magic Keyboardと同じくらい、もしくはそれ以上に便利に感じる局面があった。個人的にはこうして文章を書く仕事をする機会がとても多いので、フルサイズキーであることはやはり重要。キーストロークも深く、キーの跳ね返りも十分だったため、タイプによる疲れはかなり少なかったように感じている。

また、新幹線で利用するにも概ね実用的だった。ただ本製品はキックスタンドの関係で割と奥行きが大きくなりがちなので、キーボードを利用する場合はiPadの傾斜が大きくなりがちで、やや手狭に感じた。新幹線などの長距離移動が多く、キーボードを使用する機会が多いようなら、Magic Keyboardの方が快適に感じるケースもありそうだ。

ちなみに筆者が個人的に感じているFolio Touchの魅力は、Apple Pencilのホールド力。Magic KeyboardでもApple Pencilは装着できるものの、やはり裸同然で接続するデザインは持ち運びの面であまり現実的ではない。ドキュメントにサインすることを求められる機会が多い筆者はApple Pencilを持ち運ぶ機会が多いため、どちらかというとFolio Touchの方が安心感がある。

もちろん、Magic Keyboard、Folio Touchにそれぞれの良さがあることから、どちらが優れているか判断することはできなかった。ただひとつ言えるのは、持ち運びや汎用性という観点でみるとFolio Touchの方が一歩上だったように感じている。iPad Airを外に持ち出してバリバリと作業をする、という人ならきっとMagic KeyboardよりもFolio Touchの方が安心して使えるのではないだろうか。

ちなみに本体重量は636グラム。Magic Keyboardが600グラムなのでわずかにFolio Touchの方が重いことになるが、その差はわずか36グラムでほぼ違いはない。保護性能も高いので、Folio TouchはiPad Airユーザーに個人的にかなりオススメだ。

ロジクールの 「Folio Touch」 は19,580円(税込)で販売中。Yahoo! ショッピングなどで購入可能だ。

テクノロジーのいまを伝えるメディア「CoRRiENTE」筆者

月間80万人のユーザーが読む IT・テクノロジーメディア 「CoRRiENTE」 を運営。東京在住ITテクニカルコーディネーター兼ブロガーとして活動中。出身は北東北。いま世の中にはどんな新しい製品・技術があるの?そんな疑問に答えます!新しいガジェットやモノで読者の生活をもっともっと豊かに。プライベートでは、三度の飯よりガジェット、ゲーム、旅行が好き。あと、おうどん。

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