【葛飾区】7月2日はたわしの日 なぜ柴又にてんこ盛り!?葛飾区のたわしの秘密に迫ります!
毎年7月2日といえば、皆さんご存じ「たわしの日」ですよね!
あれ、そんなに皆さんご存じない(笑)。
最近では食器洗い用スポンジにとってかわられ、家庭ではあまり見かけることのなくなった「たわし」。
ヤシなどの繊維で作られた茶色くて丸い、懐かしいフォルムのあの「たわし」ですが、実は靴の泥を落とす玄関マットから生まれたんですよ。
7月2日の「たわしの日」は、たわしの元祖「亀の子束子」が特許を取った日。100年以上前のその昔、西尾正左衛門(亀の子束子西尾商店の初代社長)さんが、自身が考案した束子があまりにも人気で模倣品がたくさん世に出回ったため、「亀の子束子」という名前で商標登録をされたそうですよ。
そんなたわしが、なぜか柴又でてんこ盛りに!?
なぜ葛飾区で一番人気の観光地・柴又に大量のたわしが…分からないことは聞くしかない!
こちらは京成柴又駅を出てすぐのお土産物屋「柴叉たま屋」さん。
店頭でいつも元気にセールストークを繰り広げている名物店長さんにお声を掛けました!
「どうしてたわしなんですか?」とド直球の質問をしましたら店長さん、水を得た魚のように生き生きとお話してくれました♪
「実はたわしは葛飾区の伝統工芸品なんですよ。日本でもほとんど作る人がいない、手作りの棕櫚たわしを作っているのが、この葛飾区の有限会社サガラさんという会社なんです。見てくださいこのたわし! 普通のと全然違うでしょ~。」
と、持たせてくれたたわしは…あれ、なんか全然違う!
台所でよく見る安価なたわしは、パームヤシで作られているものが多いそうですが、ヤシの繊維は太くて固いんだとか。
サガラさんが作っているのは、昔から日本に生えている棕櫚の繊維を使ったもの。棕櫚は繊維がもっと細くて柔らかいんですね。それをさらに太さで選別し、用途別に使い分けているんだそうです。
葛飾区の伝統工芸士である佐柄真一さん、ご兄弟で今も昔ながらの手法で棕櫚たわしを手作りされているんですね。佐柄さんのお話が聴ける動画がありましたので、ご紹介させていただきます!
こんなに手間暇一杯かけて丁寧に作られたこの棕櫚たわし、確かに繊維がとても密で、なめらかな触り心地です…たわしがなめらかってどういうこと!? と、目が点になりました。
柔らかくて密に束ねられたサガラさんのたわし、今はボディブラシとして使われる方がすごく多いんだそうですよ。たわしで体をこするなんて痛くないの!? と思ってしまいましたが、このたわしを撫でてみれば納得…これはむしろ、快感かもしれません。
ボディ用に、こんな形のものまであるんですよ♪ と店長さんに実演付きでご紹介いただきました~!
もちろん鍋釜洗いにも使ってOK。用途別にいろんな形があるみたいですね。
棕櫚のたわしは持ちもよく、2年ぐらいは変形もなく充分使えるそうですよ。
サガラさんの棕櫚たわし、ご興味がおありの方は柴叉たま屋さんに足を運んで見てください。元気な店長さんがいろいろ教えてくださいますよ!
店舗情報はこちらをどうぞ。
掘れば掘るほど奥の深い葛飾区の伝統工芸。
俄然興味が湧いてきました! もっといろいろ調べてみたいと思います。
柴叉たま屋の店長さん、楽しい&ためになるお話をありがとうございました!