消費が約2割増える? クレジットカードの落とし穴
「ネットショッピングや通販でカードでつい買い物をしてしまう。後で金額の多さに青ざめる」。
「ポイントを貯めようと、どんなに小さい金額でもカードを使ってしまいがち」。
「海外での買い物をうっかり後からリボ払いにしちゃって、支払いはまだ終わっていません」。
クレジットカードはとっても便利でポイントを貯めることもできます。消費に対してポイントを貯められるのはクレジットカードならではの特典です。しかし、その反面、クレジットカードに対する悩みを持つ人はとてもたくさんいます。
クレジットカード払いにすると現金払いより支出がかなり増えることが数多くの研究結果により示されています。『お金のシークレット』(三笠書房)という本によると、 平均23%も消費が増えるそうです。お金を使っているという感覚が麻痺してしまいやすいからです。
つまり、多くの人はポイントのおトク以上に使い過ぎてしまうということです。ポイントの還元はせいぜい1%前後だからです。しかも、交換して初めておトクになります。ポイントを貯めることに一生懸命で中には使うのを忘れてしまう人もいます。
自身のお金の管理能力に合わせてクレジットカードを使うことが大切です。次の5つのチェックリストでご自分のマネーレベルを診断してみましょう。
□衝動買いが多い
□家計簿をつけていない
□クレジットカードの明細や銀行通帳を見ない
□クレジットカードがあると翌月の給料やボーナスを当てにして買い物をしてしまう
□ポイントを貯めるのは好きだけど、なかなか使い切れない
チェックが4個以上つく人は「お金に振り回されてしまうレベル」です。ポイントが貯まるからといってカード払いにするものの使い過ぎてしまいがちです。明細を見てこんなに支払えないと嘆き、リボ払いに変更する人もいますね。
このレベルにいる人は現金払いをおすすめします。カード払いにするとポイント以上に使い過ぎる可能性があるからです。お財布からクレジットカードを抜くのも手でしょう。お金を使う時に現金の重みを毎回感じ、使ったら細かく家計簿に記録することをおすすめします。
チェックが1~3個つく人は「油断は禁物のレベル」です。いつもは節約していてもたまにドカンと買い物をしてしまったり、ポイントを貯めるのは好きだけど使うのが下手だったりします。このタイプは固定費だけをクレジットカード払いにするのも手です。
チェックがゼロという人は「お金を上手に使いこなせるレベル」にあります。必要な消費の多くをクレジットカード払いにしてポイントを貯めてもよいでしょう。同時に家計簿をつけたり、クレジットカードの明細に目を通せばパーフェクトです。
同じ人でもその時々でクレジットカードの使い方を変えるのも一つでしょう。使い過ぎるリスクが高い時は現金払いを心がけ、必要な物だけを買う訓練をしましょう。クレジットカードで必要な物だけを購入できるようになれば徐々にカード払いにしてもよいでしょう。もちろんポイントのこともしっかり調べて還元率が有利なクレジットカードを選ぶようにしましょう。