女子高生なら1日6時間以上…子供達の携帯電話との付き合い方
携帯全体で約3時間、女子高生なら6時間超
大人同様子供も、むしろ子供の方がより一層熱中してしまう携帯電話(ここでは従来型携帯電話とスマートフォンの双方を含む)。何でもできる無限の可能性の窓口なのだから、夢中になるのも当然といえる。デジタルアーツが2014年7月に発表した調査結果「未成年の携帯電話・スマートフォン使用実態調査」からは、大人も驚く子供達の熱中度合の実態を知ることが出来る。
次に示すのは小学生高学年(5年生・6年生)から高校生で構成される調査対象母集に、一日あたりの携帯電話の利用時間を尋ねた結果。全体では性別区分でも3時間未満で3/4。3時間超の利用時間は少数派でしかない。
しかしこれを学校の種類別に区分すると大きな違いが確認できる。
平均時間を見ると、女子の方が長時間利用をしている実情がはっきりとつかみ取れる。男子は全体で平均2.7時間、女子は3.1時間。小学生・中学生の間ではほとんど差異は無いが、高校生になると2時間もの差が生じる。
また、スマートフォンの所有は利用時間に大きな影響を与える要因。出来ることが増え、楽しさも増すのだから、当然の話。
女子高生の6.2時間は一日あたりの平均。いわゆる「ながら利用」があるとはいえ、女子高生の日常生活で携帯電話がいかに深く浸透しているかがうかがいしれる。
回答分布を見てみると……
女子高生の著しい利用ぶりを確認するため、男子・女子、さらには学校種類別に区分して利用時間分布を確認したのが次のグラフ。縦軸の仕切りは男女であえて統一し、比較がし易いようにしている。
全体値では「少数派」だった3時間超の区分で、女子の棒の伸びが勢いよく、とりわけ高校生の値が高い。6時間から9時間区分では男子高生は11.7%だが女子高生は21.4%、3時間から6時間区分でもそれぞれ17.5%・32.0%。これだけを見ても女子高生の値が高い、つまり長時間利用者が多いことが確認できる。
小学生、中学生ではあまり変化は無い一方で、高校生でこれまでの大きな差が出るのには、いくつかの原因が考えられる。一つは男女間の成熟さの違いが高校生ではっきり出ること、そしてスマートフォンの使用状況の違い。スマートフォン使用率は小中学生では男女の差はあまり無いが、高校生では8.7%ポイントもの差が出ている。そして当然、スマートフォン使用者の方が、使用時間は長い。
「スマートフォンは従来型携帯電話と比べて出来ることが桁違いに増える」「従来型携帯電話は多分に防犯用として使われる事例が多く、インターネットなどでのアクセスをあまりしない」など、マートフォン所有者は従来型携帯保有者と比べて利用時間が長くなり、平均時間を底上げする要素がある。しかも利用時間が特に長い女子高生では、言葉通り「寝る間も惜しんで」利用している状況が報告されている。当然、健康上の影響・自覚症状も起きている。十分以上の注意が求められるのは言うまでもない。
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