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【日野市】祝6周年☆階段も玄関もない? ミステリアスな隠れ家「ななや」の愛情たっぷり「おしきせ」!

ひのさんぽ地域ニュースサイト号外NETライター(日野市)
お刺身とおばんざい「おしきせ」

こんにちは♪ 東京都の"ど"真ん中で日野愛を叫ぶ、地域ライターのひのさんぽです(^^)

毎月1本ずつ(たま〜に2本)お届けしている【祝☆ひので迎える周年祭 〜歴史と魅力を再発掘〜】シリーズ。みんなで周年祭を一緒にお祝いできる街って素敵ですよね。

今回は、階段も玄関もないという、立ち飲み&相席スタイルの小さな小さな日本酒場「ななや」をご紹介します。2018年7月27日にオープン、今年6周年を迎えました! おめでとうございます。

日本酒びいきのミステリアスな「ななや」は、一体どんなお店なのでしょうか?

「ななや」は「まいど」の上にある?
「ななや」は「まいど」の上にある?

まずはこちらのお店へのアクセスから。いや、入り方と言ったほうが正しいかもしれません。

場所は豊田駅北口の立ち飲み屋「まいど」の2階らしいのだが...。

「2F 日本酒場 ななや」と書かれているポスターは目に入りましたが、2階へ上がる階段がない! そう、お店への出入り口が見当たらないのです。

「まいど」へ入ると「ななや」への階段があるのです。
「まいど」へ入ると「ななや」への階段があるのです。

なんと、「ななや」へ行くには、「まいど」のお店の中を通るのです。

「えーーー?? 本当に??」と恐る恐る「まいど」のドアを開けると「あ、ななやさん? はい、どうぞ!」と店内の階段へ、何も違和感もなく自然な対応で案内されました。

階段の上には純米酒ののぼりが見えます。
階段の上には純米酒ののぼりが見えます。

階段を見上げると、「来福」と書かれた手ぬぐいもあり、確かにお店っぽい!

階段をのぼり切るとこんな感じ
階段をのぼり切るとこんな感じ

階段の上まで登ると、カーテンで仕切られたいくつかの部屋と、奥にはお手洗い。この右手がどうやら「ななや」らしい。

「ななや」と書かれたプレートを発見。カーテンで仕切られた部屋のようで、入口のドアもありません。ちょっとどきどきしながらカーテンの中へ。

中は手作り感溢れるアットホームな居酒屋さん。
中は手作り感溢れるアットホームな居酒屋さん。

店内はテーブルが2つだけという非常にこぢんまりとしたスペース。基本は立ち飲み・相席だそうですが、各テーブルには椅子もありましたよ。

「日本酒びいき」という所以を感じる粋な空間です。

利酒師の資格を持つ、日本酒とシェリーが好きだという女将
利酒師の資格を持つ、日本酒とシェリーが好きだという女将

こちらが笑顔の素敵な女将のななさん。お客さんからは「ななママ」「女将」「ななちゃん」など、親しみを込めて呼ばれています。

壁に掛けられているイラストは25年もの長い年月を一緒に暮らしていたという愛猫のななちゃん。かわいいですね。

テーブルクロスの下あるイラストの数々は、ななさんが日本酒のボトルをみてサインペンやクレヨンを使って丁寧に描いたものだそう。お上手!

日野市の鳥「カワセミ」の絵も
日野市の鳥「カワセミ」の絵も

「コロナ禍でお客さんが全然来ないときがあってね。その頃にお絵かきしてたのよ(笑)」と、とってもチャーミングな女将です。

「日本酒場」ですが日本酒以外にもビールや酎ハイ、ウイスキーにワインなどお酒も様々
「日本酒場」ですが日本酒以外にもビールや酎ハイ、ウイスキーにワインなどお酒も様々

実は美容師だったというななさん。料理は作るのも食べるのも大好き、お酒もよく飲むそうで、「いつかは自分のお店を」と長年思い描いていたんだとか。

元は「まいど」の貸し切りの部屋だったというスペースに「ななや」をオープンしたのは2018年7月27日。2024年に6周年を迎えます。2025年に迎える7周年は”なな”まつり! 盛大にしようと今からアイディアを膨らませているんだとか(^^)

ななやにきたらこれ!
ななやにきたらこれ!

ななやのメニューは、お酒に合うような和食が中心。京都の食材が好きだというななさんがつくる家庭料理のイメージだそう。日替わりのおばんざい&お刺し身で作られる金曜限定の「おしきせ」(価格は内容によって変動)がイチオシ。(営業は月曜から金曜。土日祝はお休みです。)

実はこの「おしきせ」、金曜限定なのですが金曜以外も頼めば作ってくれちゃうんです。

おしきせのボリュームがすごすぎる〜!
おしきせのボリュームがすごすぎる〜!

と、いうことで金曜日ではなかったのですが「おしきせ」をお願いして出てきたのが豪華なこちらのセット。

真ん中手前の手作りのきゅうりのキューちゃんに、みょうがのナムル、トマトのカプレーゼ、ブロッコリーと青梗菜とホタテの煮浸し、もずくに明太子のサラダ。左手前はイワシを甘く炊いた金胡麻まぶし、アスパラとまるで割烹料理のよう!

どれもこれもお酒の肴にピッタリの健康的で美味しいものばかり。

この日の日本酒はこちらのラインナップ。
この日の日本酒はこちらのラインナップ。

利酒師の資格を持つななさんが厳選する日本酒は、瓶が空いたら別のを開けるそうなので、その日どんな日本酒に出会えるのかはワクワクポイント。

「見たら欲しい。見たら呑みたくなる。」というななさんの飽くなき日本酒への探究心から、ななやには多数の日本酒が揃っています。

この日は一番右の「小左衛門」をいただきました。

この日のお刺身は贅沢に大きくカットされた新鮮なカツオ
この日のお刺身は贅沢に大きくカットされた新鮮なカツオ

たっぷりの玉ねぎと一緒に夏が旬のカツオを食べると、夏バテ気味の身体にも元気が湧いてきます。

愛情たっぷりの絶品料理の数々に舌鼓を打ちながらお話をお聞きして、「ななさんも一緒に飲みませんか?」と声をかけるとOK!

そう。ここでは女将も一緒に御飯を食べ、お酒を飲み、話をし、同じ時間を過ごせるのです。

「ななママただいま〜」と入ってくるお客さんや「今日のご飯何?」と冷蔵庫からビールを自分で取りだす常連さん。ななさんも「おかえり! 今日もお疲れ様」と、笑顔でお出迎えしています。アットホームを通り越して大家族のリビングのようです。

こちらの国産ゆず100%で作ったという香り豊かな柚子リキュールをつかったオススメの1杯「キャンドルソーダ」は、常連さんがレシピを考案したんだとか。

芋焼酎好きの常連さん「キャンドルくん」がななやで何度も試行錯誤をして作り上げた渾身の1杯だそうで、酒通も唸るような味わい深い1杯に仕上がっています。

ちょうどその時、大家族の一人であるキャンドルくんも「ただいま〜」と登場。仕事帰りにふらりと立ち寄って1〜2杯飲みながら心温まる料理をつまみ、ななさんとおしゃべりをして家に帰る事が多いんだとか。

お酒好きのプロが厳選する日本酒以外のお酒もチェック!
お酒好きのプロが厳選する日本酒以外のお酒もチェック!

みんなが思い思いに飲み食べしている空間は、人の温もりを感じる家庭的な雰囲気。

壁に貼られているお酒も気になります。

にごりジャバラ
にごりジャバラ

幻の果実ともいわれる「ジャバラ」という柑橘をつかったお酒「にごりジャバラ」はシークワーサーのような爽やかな酸味が特徴の夏にピッタリの1杯。

みょうがでチュー
みょうがでチュー

女将が仕込んだ茗荷の甘酢付けも甘酸っぱいくせになるお酒に。

お酒も料理も空間もどれも二重丸。お酒がどんどん進みます。「うちのはお酒をお酒で割るからアルコール度数高いよ!」と、ななさんから一言もらうも、美味しいから止まりません。

みょうがでチューを頼んだら「このお酒に合うよ〜」と、ネギ味噌の葉生姜を持ってきてくれました。

葉生姜をつまみながらミョウガのお酒を飲むという粋な楽しみ方です。

京都の老舗酒蔵の「まつもと」というキレのある純米酒
京都の老舗酒蔵の「まつもと」というキレのある純米酒

料理もお酒も女将も格別!

ななやワールドにどっぷりハマってしまった一夜となりました。階段も玄関もない、究極の隠れ家「ななや」で温かな時間を過ごしませんか?

ななや
日野市多摩平1-10-7
定休日:土日祝日
営業時間:女将がいたらオープン〜21時頃まで

地域ニュースサイト号外NETライター(日野市)

日野市在住、子育てしながらひのの暮らしをお届け中。幾度となく聞かれる「日野市ってどこ?」『東京都の”ど”真ん中です!』ひのさんぽは大好きな日野の魅力を知ってもらうため、ひのの美味しい!きれい!すごい!楽しい!をご紹介します。

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