南シナ海上空で米空軍B-52爆撃機に中国J-11戦闘機が異常接近
10月26日のアメリカ軍インド太平洋軍の発表によると、10月24日夜間に南シナ海の公海上の上空を飛行中のアメリカ空軍のB-52爆撃機に対して、中国軍のJ-11(殲-11)戦闘機がわずか10フィート(3メートル)以内を飛行する異常接近を行って来たと発表しました。
アメリカ軍撮影:B-52爆撃機に異常接近する中国J-11戦闘機
雲の上を飛行するB-52爆撃機に左側下方から中国J-11戦闘機が接近、背中のエアブレーキ板を出しながら速度を調整し、追い越しながら上昇する様子などが映っています。撮影はおそらくB-52爆撃機に装着されていたセンサーポッドの赤外線カメラから行われたもので、映像は機密性が高く公開するにあたって解像度を下げる調整が行われた可能性があります。なお赤外線映像なのでJ-11戦闘機のエンジン排気がよく映っていますが、アフターバーナーは焚いてはいないようです。
J-11戦闘機(2023年10月24日、アメリカ軍撮影)
参考比較画像:J-16戦闘機(台湾軍が過去に撮影、J-11の改良型)
赤外線映像で黒く見えている箇所は右側面の30mm機関砲の発射炎から機体を守るパネルがある部分で、材質が違うようです。発射炎の煙で汚れやすいので塗装を施してない箇所になります。(おそらく未塗装のチタン製のパネル)