【神戸市灘区】朝ドラのモデル牧野富太郎が六甲山で見つけた花を探しに行ってきた
朝ドラ「らんまん」の主人公のモデルになっている植物学者の牧野富太郎が六甲山で見つけた植物があります。せっかくなら六甲山でその植物を見てみたいと思い出会える方法を探ってみました。
アリマウマノスズクサは牧野富太郎により六甲山で発見された花
有馬温泉の街を歩いている時にひとつの案内板を見つけました。そこには牧野富太郎が有馬で見つけた花が紹介されています。その名はアリマウマノスズクサ。初めて聞いた名ですが、「アリマ」と地名が名前に入っていることからこの地で見つけられたことが想像できます。
有馬でアリマウマノスズクサが自生していないか気をつけて見て回りましたが見つかりませんでした。花が咲く時期も6月頃とのことなのでタイミングはぴったりです。なんとしてもこのアリマウマノスズクサを見てみたい、そんなときに思いついたのが六甲高山植物園です。ここではちょうど牧野富太郎の企画展が開催中です。きっとアリマウマノスズクサも見ることができるかも、そんな淡い期待を胸に六甲高山植物園に行ってみました。
植物園に入ってすぐに展示されているいくつかの鉢のひとつになんとアリマウマノスズクサがあるではないですか! あっけなくアリマウマノスズクサと対面することができてしまいました。
花の大きさ3センチ弱ほどでしょうか。紫色の花びらを携えた花が咲いていました。個人的には食虫植物のウツボカズラようなイメージにも見えましたが、食虫植物ではありません。ただコバエなどを花の中に呼び込み受粉をさせるそうです。
アリマウマノスズクサの特徴のひとつは、葉がミッキーマウスに似ていると有馬で見た解説板に書いてあったを覚えていたので確認してみました。本当に葉はミッキーマウスの耳のようなシルエットになってますね。とてもユニークな植物です。
命名のアリマは地名ということは容易に理解できます。ウマノスズクサは、この植物の実の部分が黄色い楕円形になり、それが馬が首に付ける鈴のように見えることからつけられたということです。これは馬がまだ身近にあった時代背景からつけられた名前なのかもと想像しました。
アリマウマノスズクサは5-6月ころに花を咲かせるということなので、まだぎりぎり花を見ることができるかもしれません。六甲山で自生しているのを見つけられたらラッキーですね。
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六甲高山植物園
神戸市灘区六甲山町北六甲4512-150
【西入り口】六甲山上バス「ミュージアム前」下車 徒歩約1分
【東入り口】六甲山上バス「高山植物園」下車 徒歩約1分
公式サイト